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「街頭の政治」は続く

[29日01:30]解散宣言直後、今後の計画をめぐって市民が論争

ビョン・ジョンピル記者、写真キム・ヨンウク記者/ 2008年05月28日20時57分

市民の怒りは今日もソウル市内のあちこちを熱くした。清渓広場に一時間以上 閉じ込められていた市民は三三五五抜け出してまた集まり、東大門運動場斗山 タワーの前までデモ行進をした。

深夜12時になる直前、先頭でデモ行進を率いていた人が「ここで解散して明日 また会おう」と宣言した後、市民は解散するかどうかをめぐり斗山タワーの前 で論争を始めた。大小集まって座った市民は、互いの話を傾聴しながら、以後 の計画をめぐって議論を続けた。ある市民は「私も警察に連行されるのではな いかと恐ろしいが、ここに集まっていればもっと多くの市民がくるかもしれな い。そうすればまた通りに出ることもできるという希望があるからここにいる」 と話し、市民は拍手で勇気を奮いたたせた。

この過程で中部警察署情報課長が現れて「今解散すれば安全帰宅を保証する」 と話した。すると市民たちは「身分証を見せてくれ」、「私たちが解散すれば 連行された人たちを解放するか」と尋ね、警察の過剰対応に抗議した。市民の 抗議が続き、中部警察署情報課長は斗山タワーの向い側に消えた。

一方、人権団体が構成した人権監視団は、集会時に人権を侵害された事実があ れば、cafe.daum.net/rightrightで申告するよう市民に伝えた。

5月29日午前1時40分現在、市民たちは斗山タワー前で「李明博は退け」を叫ん でキャンドルを点している。

▲記者を避けて道の反対側に横断していく中部警察署情報課長

突然の解散扇動に市民が論争中
[28日23:50]デモ行進隊列一番前で「明日また会おう」と扇動

▲初めて東大門運動場に到着した人々が解散した10数分後、その後を追ってきた人々がまた集まり始めた。

5月29日午前0時5分頃、東大門運動場斗山タワーの前には100人ほどの市民が 「告示撤回交渉無効独裁打倒」を叫んでまた集結した。ある市民は「斗山タワー 前に集まれという携帯メールを友人たちに送ろう」と訴えた。

また別の市民は「ここで連行されるかもしれないが、連行されても一緒にしよ う」と話した。「誰かが解散しろというが、ここで散ることはできない」とし、 「今日捕まっても皆一緒に捕ろう」と話した。これに市民たちは歓声を送った。

0時30分現在、市民たちは斗山タワー前でこれからどうするかを議論している。

突然の解散宣言に市民は論争中

午後10時50分現在、清渓広場に閉じ込められていた市民の抗議が続き、警官は ひとりが通れる小さな通路を開いた。これに市民たちは「私たちはネズミか」 と抗議した。

そのため三三五五抜け出していた市民はまた集まって、退渓路と忠武路大韓劇 場の前を通り、東大門方向へとデモ行進を始めた。

午後11時50分現在、市民は東大門運動場斗山タワー前に集結している。

11時頃に東大門運動場前に到着した300人ほどのデモ行進隊列は、「告示撤回! 交渉無効!」、「連行者を釈放しろ」と叫び、デモ行進を続けようとした。 だがデモ行進の隊列の一番前でシュプレヒコールをあげたひとりが「今日は これくらいにして解散しよう! 明日また会おう」と話し、デモ行進を中断するこ とを市民たちに宣言した。

▲11時頃、東大門運動場の前解散宣言

これに対してある市民がデモ行進終了を宣言した人に「やり過ぎではないか。 ではなぜわれわれは東大門まで駆け付けたのか」と抗議した。散発的な抗議が 続き、解散をめぐって現場では市民の間で論争になった。しかしすでに「明日 また会おう」を叫ぶ状況で、デモ行進に参加した市民は三三五五散っている状 況だった。

▲一番最初に東大門運動場に到着したデモ隊が解散するとすぐ兵力が配置された。

この渦中で警察機動隊が到着し、市民を歩道側に押し出し始めた。警官たちの 突然の登場にあわてた市民たちは倒れて擦過傷などの傷を負うこともあった。 午前12時現在、警察兵力は東大門側に退いた状況だ。

▲清渓広場を封鎖した警察とこれに抗議する市民

▲警察の暴力で一人の市民が倒れた。医療奉仕隊が応急措置をしている。

「お母さんを出してくれ」
[28日22:40]警察、歩道も塞ぎ市民を路上拘禁

午後10時40分現在も、警察が清渓広場から市内に通じるすべての道と歩道を塞 ぎ、市民は家に帰れない状況だ。

▲子供を背負ったお母さんが家に帰れるようにしろと警官に呼び掛けている。

午後10時30分頃、ソウルファイナンスセンターの前では、子供を背負ったお母 さんが家に帰ろうとしたが、警察はこれも許さなかった。そのためお母さんは 「家に帰してくれ」として警察に呼び掛けをしたが警察はこれを無視した。こ れに市民が「お母さんを出してやれ」と10分以上大声を出して強く抗議した。 それで初めて狭い通路を開き、子供とお母さんは清渓広場から出ることができ た。

人権団体で構成された人権監視団は「今、警察が路上拘禁をしている状況」と し「明らかに不法だ」と指摘した。そのため市民は直接警察に抗議電話をした りもしている。

▲警察は清渓広場の四方を塞ぎ、市民を路上拘禁した。

現在、市民が家に帰るためには清渓広場から清渓川の下に降りて、鍾路方面に 歩いていかなければならない。

そのため市民は「通行権を保証しろ」、「不法駐車の戦闘警察バスをレッカー で牽引しろ」と叫び、強い抗議を続けている。一部の市民が興奮して、警察と 体当たりをしたが、市民は互いに自制して、問題を民主的に解決している。

警察、清渓広場の四方を戦闘警察バスで封鎖
[28日22:00]キャンドル集会市民1万人、路上進出のために戦闘警察と対峙中

午後9時45分頃、キャンドル文化祭を終えた市民は、しばらく停滞していた。し かし一角から「出て行こう! 出て行こう!」というスローガンがあがり、市民た ちはこれに積極的に呼応して「告示撤回交渉無効」を叫んで隊列を作り、デモ 行進を始めた。

しかし現在、警察は清渓川路から市内に通じるすべての方向を戦闘警察バスで 封鎖し、市民が道路に進出するのを防いでいる。昨日までは警察は光化門方向 と普信閣交差点から安国洞方向だけを戦闘警察バスで封鎖していた。警察は、 市民がデモ行進を始めることそのものを防ごうとしているものと見られる。こ れに市民たちは清渓川路に閉じ込められている局面だ。現在清渓広場には1万人 の市民がキャンドルを持ち、シュプレヒコールをあげてデモ行進を試みている。

一方、警察は家に帰ろうとする市民も防いでいて市民たちは「家に帰る方法を 教えろ」と強く抗議している。

「われわれはみんな赤い薬を飲んで真実を見た」
[28日20:50]清渓広場、5千本のキャンドル...参加者増加中

5月28日の午後7時から、約2千人の市民が集まって始まった21次キャンドル文化 祭は、午後8時30分現在、5千人ほどの市民がキャンドルを持って清渓広場をぎっ しりと埋めている。市民たちは「告示撤回! 協定無効!」と「連行者釈放」を叫 び、キャンドルの火を高く持ち上げている。雨が降っているため、多くの市民 が集まれないだろうという憂慮とは違い、午後から雨がやんで天気が回復し、 やはり多くの市民が清渓広場に集まっている。

キャンドル文化祭が始まり、司会者が「長官告示が出ると同時に即市庁の前に 集まろう」と話し、市民はキャンドルを持ち上げ歓声で答えた。BSE対策会議は 長官告示後すぐ市庁前で集会を開く計画だ。長官告示は今週中と見られる。

キャンドル文化祭は自由発言で満たされている。昨日、デモ行進にきていたと 言ったある市民は、「私は午後9時から明け方4時まで働いているが、とても仕 事が手につかずにデモ行進にきた」と述べ、「昨日家に帰ると、こんな境遇で 何がデモだと、妻がタンスの服をすべて包んで家の外に出していた」として 「だが仕事が手につかないのだからどうしようもない、われわれはみんな弱者 と連帯しようと話して説得した」と話し、市民から歓呼を受けた。

釜山からきたというイ・ユングン氏は「ここまでくるのに二日もかかった」と し「ネズミ野郎という罵声に加え、番号票まで選んで待たなければならず、憤 激している」と話し、市民の笑いを誘発した。イ・ユングン氏は「ここに集まっ た人々は、マトリクスに出てくる赤い薬を飲んで真実を知ってしまった」とし 「釜山でも街頭デモ行進が始まった。今度は釜山に帰って街頭デモ行進に参加 する」と話し、大きな拍手を受けた。

26日、全州で焼身自殺を試みて現在ソウルの漢江誠心病院で治療しているイ・ ビョンニョル氏の知らせも伝えられた。イ・ビョンニョル氏が組合員として加 入している公共労組の組合員だと言うある病院労働者は「イ・ビョンニョル氏 が手術の前にぜひ生き帰ってこいと言うと、分かったと首を縦に振った」とし 「私たちは一緒にイ・ビョンニョル氏の回復を祈ろう」と話した。そのためキャ ンドル文化祭の市民たちはロウソクの火を高く持ち上げ、「朝つゆ」の歌を歌っ てイ・ビョンニョル氏の快癒を祈った。

一方、キャンドル文化祭とデモ行進が続き、これに対する公権力の対応が度を 越えていて、これを支援する会も続々と誕生している。民主化のための弁護士 の会は、法律救済団を作り、人権関連団体は人権侵害監視団を設置した。この 知らせが伝えられると、清渓広場に集まった市民は歓声をあげた。

午後8時50分現在、キャンドル文化祭に参加した市民の自由発言が続いている。

http://www.newscham.net/news/view.php?board=news&id=43267原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-06-01 03:09:14 / Last modified on 2008-06-01 03:09:16 Copyright: Default

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