史上最大のキャンドル、光化門交差点を占拠

5万人が参加したキャンドル文化祭、警察と初めての衝突

米国産BSE(狂牛病)牛肉輸入に反対する17回目のキャンドル文化祭に5万人が 参加し、歴代キャンドル文化祭のうち最大の人数を動員した。キャンドル文化祭 が終わった後には参加者がロウソクの火を持って清渓広場で光化門交差点に あふれ出るなど、初めて通りに「進出」した。

米国産牛肉輸入衛生条件政府告示発表が切迫した5月24日夕方のキャンドル文化 祭は、これまで参加してきた市民に、この日の昼からソウル市汝矣島一帯で李 明博政権の公共部門政策を批判する集会を開き合流した民主労総組合員も加わ り、5万本のロウソクの火が壮観を作り出した。

これまでのキャンドル文化祭と同じように、さまざまな年代の市民による自由 発言と文化公演などが続いたこの日の行事には「20代が見られない」という世 間の心配と違って多くの若者が席を埋めた。民主労働党のパク・ジヒョン学生 委員長が演壇に上がり、「大学生BSE対策会議」結成を知らせて大きな拍手を受 けた。

この日の昼、米国産牛肉輸入長官告示撤回を要求してソウルの清渓広場から大 統領府まで三歩一拜をした姜基甲民主労働党議員とイム・ジョンイン無所属議 員も、政治家としてはめずらしく舞台に上がった。姜基甲議員は「国民の意思 を必ず大統領府に伝える」と話した。

民主労総の李錫行委員長も「大韓民国株式会社の従業員の皆さんこんにちは」 とし「大韓民国CEO」を自任する李明博大統領を皮肉った後、「現在入っいる 5300トンの牛肉の運送を民主労総組合員は倉庫から防ぐ」と演説し、参加者の 歓呼を受けた。民主労総指導部は25日午前11時から清渓広場で米国産牛肉輸入 撤回を要求する座り込みを始める予定だ。

キャンドル文化祭は夕方9時30分頃に終わったが、参加者らは文化祭が終わった 後も道路に溢れ、往復8車線の道路を占拠して光化門交差点まで300〜400メート ルを行進した。警察が急いで彼らを遮り、参加者と警察の間に物理的な衝突も 発生、一部の市民がけがをした。

▲世宗路四叉路で警察宣伝カーを押し出す市民［写真/チャムセサン映像チーム］

▲教保文庫前の道路に座り、独裁打倒を叫ぶ市民

連続して解散警告放送をして送りだしながら、散水車を待機させる警察に対し、 道路を占拠した人々は「平和集会を保証しろ」、「独裁打倒」等のシュプレヒ コールをあげた。警察が彼らを歩道側に引き出そうとすると、周辺でこれを見 ていた市民が防ぎ、また占拠した千人が残って深夜12時すぎまで長時間続いた。 最後まで残った人々は夜12時30分現在まで連座座り込みを続けており、歩道に いた市民もこれに合流、自由発言を続けている。

この日、全国約100か所でも少なくて約百人、多いところでは数千人の市民が 各地でキャンドル文化祭を開いた。一方、ソウルの清渓広場で開かれたキャン ドル文化祭参加人員は、主催側は5万人と発表したが警察側は7千人と推算し、 著しい差異を見せた。

▲深夜1時にも自由発言は終わらなかった。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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