ペダロ氏の死/ホンセファ | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(報告) ・レイバーネットTV(12/11) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班 ・ブッククラブ(2025/1/11) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第97回(2024/12/10) ●〔週刊 本の発見〕第371回(2024/12/26) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/12/19) ●川柳「笑い茸」NO.158(2024/10/26) ●フランス発・グローバルニュース第15回(2024/12/24) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第96回(2024/12/5) ●「美術館めぐり」第6回(2024/12/23) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
ペダロ氏の死/ホンセファ齢五十を超えた労働者が自ら命を絶った。あらゆる社会の構成員が、私達の 社会から「焚身」という極限的な抵抗行為は消えたと信じていた時期に、さ らに多くの人々が盧武鉉氏の大統領当選で改革と変化の希望を語り、新時代 が開かれたと語る時期に、ある老いた労働者が淋しく死の道を選んだのである。 妻と2娘をこの世に残したまま、まるでこの韓国に二つの世界が存在する ことを全身で見せようとしたかのように。 実際、この国には二つの世界が別に存在する。一つの世界で行われた死に至 らしめた絶望と屈従は、もうひとつの世界の人々の希望と期待に何の刺激も 与えないだろう。この時代の労使関係をそのまま見せるかのように、1200人 に達する整理解雇、ストライキ以後の解雇者18人・懲戒89人、給与仮差押さ え、財産仮差押さえを自慢する斗山重工業の労働弾圧が呼び起こした死に対 し、もうひとつの世界は改革と変化のために、非常に忙しそうに注目もして いない。何のための改革と変化であり、また、何のための政治なのかを聞い てみたいが、盧当選者は米国と資本に向けて自身の改革と変化が「危険」で はないことを広報するのに忙しそうに、業務引継ぎ委員会は「政策を引き受 けるために」忙しそうに、金大中政府は引退の準備で忙しそうに、特に労働 運動をしたという労働部長官は、労働部長官になるために労働運動をしたこ とを、最後まで確認させるために忙しいようだ。 あまり忙しくないのだろうか、焼身自殺の8日後に、ハンナラ党は政府と当 選者側に斗山重工業問題解決に乗り出せと声明を出した。もちろん「手続き をふみ、争議行為をしたにもかかわらず、全てが不法だとは、持てる者の法 ではないのか」と叫んだペダロ氏に肯定的な回答するためではない。今でも 斗山財閥はオウムのように「法と原則」をいうが、その「法と原則」を積極 的に「保守」するために努力した人々が、当の彼らである。彼らの反応は、 したがって彼らの目には「労働親和的」なDJ政府と「親労働的」な盧武鉉当 選者側を批判するためだ。「労働親和的」、「親労働的」だと…、その目は 他の世界の人々のものであることは明らかだ。 「労働親和的」なDJ政権下で拘束された労働者たちの数は、金泳三政権の時 より40%増加した。IMF危機克服という現政権の「功績」は、財閥改革ではな く、労働者たちにより一方的な犠牲の代価を払わせたことだ。公企業の韓国 重工業が、私企業の斗山重工業に変革した例に見られるように、DJの新自由 主義経済政策は、財閥を改革する代わりに財閥の腹を一層ふとらせ、労働者 の涙をぬぐう代わりに労働者に涙を強要した。拘束、解雇などの伝統的な労 働弾圧の外に、損害賠償と仮差押さえという新しい労働弾圧武器使用を積極 的に推奨して率先垂範した。必須公益事業場は、「公益」と言いながら苛酷 な構造調整をともなう私企業化に拍車をかけ、これに反発する労働者に対し ては職権仲裁という刀を差し出した。発電ストライキ、病院ストライキなど、 あらゆるストライキは彼らが定めた「法と原則」によって、いつも不法とさ れた。DJ政府のこのような労働政策が呼んだ労働者拘束、解雇と懲戒、そし て総額1600億ウォンに達する損賠と仮差押さえに、財界はもちろん、与野・ 主流マスコミ、そしてカトリック教会はすべて片方の世界に属していること を誇示した。 ひとつの世界の絶望と憤怒は、貧益貧・富益富の深刻化と、20対80の固着の ためだけではない。とてつもない不平等の上に、屈従まで強要されているた めだ。ペダロ氏はそんな屈従の代わりに、いっそ死を選んだ。 「解雇者の姿を見る時、胸がジンといたみ、家族はどのように過ごしている のか…汚い世の中、あくらつな斗山、私がまず平穏な空の国から見守ろう。 同志たちよ、最後まで闘争して勝利してくれることを望む」。彼は、遺書の 終わりを「すみません」と結んでいる。すまないのは誰が誰に、謹んで故人 の冥福を祈ることしか言うべき言葉がない。 ホンセファ企画委員hongsh@hani.co.kr ハンギョレ新聞 http://www.hani.co.kr/section-001012000/2003/01/001012000200301191920667.html ハンギョレ新聞コラムより Created byStaff. Created on 2003-01-20 03:43:15 / Last modified on 2005-09-05 05:17:57 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |