韓国:「執行部辞任、非常対策委構成が最も常識的な代案」 | |||||||
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「執行部辞任、非常対策委構成が最も常識的な代案」非常事態討論会、 「現体制の維持は下半期闘争を捨てることだ。セクトの構図にするな」 ラウニョン記者 hallola@jinbo.net 15日土曜日の夕方6時30分、民主労総1階の会議室は、埋めつくされた。一般の 「討論会」らしくなく、議論と主張、そして決意で充満した「民主労総現事態 に対する非常事態討論会」。緊急の会議だったが、参加者は非常に多く、討論 会は3回も提案を打ち切って場をまとめなければならなかった。提案中、ずっ と続いた緊張混じりの静けさと「どうすべきか」に対してポツリと出てくる発 言。 複雑でやりきれない心情でやってきた多くの参加者は、討論会で自分たちの悩 みを放った。そして今、現局面を「民主労組運動の常識を逸脱した道徳性と結 びついた危機局面」と診断、現執行部は民主労組運動の正統性と道徳性を傷つ けていることを確認し、「辞任させなければならない」という立場で意見が一 致した。また、さらに積極的に下半期闘争と民主労総革新の実践を決意した。 さらに、討論会の参加者は共に「政派を超えた民主労組運動陣営の革新が必要 な状況」と診断し、要求案を含む決議文を参加者個人の署名を付けて採択した。 また、現事態以後、初の大衆集会になる16日の集会でこの声明書を配布し、追 加で同意の署名を受け「下からの」要求を組織する計画をたてた。 この日の討論会は、イギョンス前忠南本部本部長の司会で、キムテヨン前民主 労総政策局長の基調発言とホイン公共連盟副委員長、キムヒョンギェ前金属労 組事務局長の補助提案に続き、全体討論の順で進められた。 1階会議室は参加者で埋まった。1階の廊下で立って聞く参加者もいた。 屁が多ければクソが出る、不正疑惑拘束の知らせへの反応 討論会は、民主労総中央執行委員会を批判し、会議直後に辞任の意思を表明し たイギョンス前忠南本部本部長の司会で進められた。イギョンス本部長は、 「カンスンギュ首席不正疑惑拘束のニュースに多くの活動家が驚いたのは事実 だが、『ついに爆発したか』という反応のほうが多かった。しかしさらに多く の活動家は、民主労総の現執行部がこの問題を処理する過程に驚いているよう だ」とし「今日はこうした処理過程への代案方案を模索する席」と討論会の趣 旨を述べた。 討論会で基調発言をしたキムテヨン前政策局長は「事件が起きて、常勤幹部の 一員として責任を感じ、再び謝罪する」と話し始めた。 中央執行委員会をめぐる真実と偽り キムテヒョン前局長は「マスコミの報道によれば、カンスンギュ首席は8000万 ウォンほどのわいろを受け取った。また、民主タクシー連盟委員長と民主労総 首席副委員長の職責にいながら、職位を利用した収賄と報道されている。その 上、今年の9月まで使用側からわいろを受け取っていたと報道されている」と 指摘し、「今年は特に就職不正事件が爆発し、民主労組運動全体の危機状況だ。 組織内の危機を実質的に解決する対策もたてられない状況で、中央組織の核心 幹部までが職責を利用した不正を犯した事件について、多くの連帯単位・民衆 にとって民主労総組織は上から下まで腐りきった組織に転落させた重要な事件 だ。70年代と87年の労働者大闘争以後、多くの烈士が血と汗で結成した契機が 根から崩れ、民主性と自主性が根本から揺らいでいる」と今回の事件の性格を 規定した。 不正の当事者であるカンスンギュ首席副委員長は、民主労総の核心指導部であ るばかりでなく、組織革新委員長、採用不正対策委員長など、組織の道徳性を 立て直す重責を担当する人物だった。これに「タクシーは完全月給制争奪のた めに最も多くの烈士を輩出した組織だ。そのような組織で闘争の相手である使 用側に金を要求し、取りまとめて受け取ったということは、組織運営と労組執 行部の民主的原則を捨てるもの」と状況を診断した。 一方、イスホ委員長は11日の記者会見で、職務解除・下半期闘争早期選挙の 決定が「中央執行委員会の決定」だと強調したが、これは事実とは違うと指摘 された。 キムテヨン前局長は「実際は、常執(民主労総役員と各局室長で構成)は立場を まとめられなかった。マスコミの報道と違い、常執の立場が中執に通知された」 と指摘した。特に中央執行委当時の会議録の有無と、傍聴の可否が論議された 点を指摘し、「民主労総10余年の活動過程で、主要決定単位の会議記録の有無 が論議になったのは初めてだ」と強調した。 この日の中執会議で、常執は立場をまとめられない状況なので、中執委員の意 見を聞いて決めるという立場を明らかにした。中執委は「執行部の責任ある決 断」を要求したが、会議の過程でその主張は貫徹されない状況だった。金属、 公共、および大部分の地域本部長が現事態解決のために、△執行部の総辞職、 △非常対策委の構成、△組織革新、△下半期闘争に責任を負すべき、という抱 く提出した。だが現執行部を擁護する傾向の中執委員は、「カンスンギュ事件 は個人の不正事件で、指導部全体が辞任すると逆に組織全体に問題があるよう に見られる」とし、「辞任は下半期闘争に責任を負う姿勢ではない」と反論し た。結局、議論が続いて零時を回り、午前3時頃に会議を中断した後、午前9時 30分に再招集された中執に委員長以下の常執が入り、一方的に立場を発表した。 その後、問題が提起されたにもかかわらず、記者会見場に降りて行って「中執 の立場」として内容を発表した。 結局、現執行部が「中執」の決定だったという主張は事実無根で、むしろ現執 行部の立場を貫徹させる脇役として、名分を取りまとめる手段として中執を利 用したと見られる状況だ。 道徳性が落ちた執行部、むしろ革新の対象 事件以後、12日の初の民主労総事務総局会議(役員を含む全体常勤活動家会議) で、「民主労総執行部の安易で無責任な決定に対する抗議」が多数提起された。 この問題について現執行部は「『君は現場に行くな、指導部が処理する』とい う調子の『深刻性を認識できないような答弁で一貫した』」という。結局この 日、13人の常勤者が議論をして集団辞職を決定、13日に集団辞職する記者会見 を開いた。そして、その後個人別に辞職の意思を明らかにして、計15人の民主 労総事務総局常勤活動家が辞表を提出している状況だ。 これに関し、キムテヨン前局長は「この事態に対して組合員と国民は、指導部 全体が責任を負う姿勢を見せなければ、カンスンギュの個人不正と区別しない。 指導部全体が責任を負う決定から始め、大衆組織で意見と実践で解決していく 行動が必要だということで集団辞職を決定した」と決定の背景を明らかにした。 今年の起亜車不正事件などに対し、民主労総は革新を主張してさまざまな方案 を出した。代議員大会規律委員会や幹部の財産公開などの方案を出したが、総 体的な危機状況と民主労総幹部の不正事件の中、現執行部が地位を維持し続け る状況は、むしろ「革新を推進できないばかりか、革新の対象になっているこ とを認めていないということ。こうした選択が、さらに組織を危機状況に追い やっている」という共通の指摘が続いた。 これに関して、キムテヨン前局長は「現在の不正問題をこうした形で処理する のであれば、組織の解決のパターンになり、一般的な処理基準になってしまう。 これは、民主労総全体の道徳不感症、自主性破壊などにつながるだろう。誰も 責任を負わない、労働者の原則は地に落ちるだろう」と、現事態がおよぼす後 遺症の危険を警告した。 労働組合運動の道徳性、自主性の問題になぜセクト論争 現在、執行部は「責任を持って下半期闘争を遂行するために現体制を維持する」 と発表している。そして執行部の辞任は「無責任な清算主義」だと主張してい る。しかし、キムテヨン前局長は憶測だと反論した。 「現在執行部の指導力で、どうして組合員大衆にロードマップ、非正規闘争に 関し、諸階級単位に民主労総を中心として闘争しようと言えるか。闘争は不可 能だ。現執行部の決定は、事実上『闘争の放棄』だと思う。資本に完全に降参 する道に進むもの」と主張した。 そして民主労総のホームページに溢れる「執行部辞任と革新」の要求に対して 「分派主義セクトの攻撃」というコメントも多い。これに対してキムテヨン前 局長は「声明を出す多数の単位や人を見ると、勢力構図で分かれていることは 否定しない。しかし、『危機診断と解決主張』を分派主義と主張することは受 け入れられない」と強調した。 労働界にも、運動の方式や政治的な立場により差と分派が生じることがある。 しかし、今回の事態はいかなる政治的立場でも別の判断ができる問題でないか らということだ。 「委員長、事務総長の辞任に関しては、組織の候補が決めた全国会議さえ中執 会議の前に立場を表明した。現執行部の現体制維持の決定以後も『辞任すべき』 という公開声明を発表した」と強調し、「朝鮮・中央・東亜ばかりでなく、労 働関連のメディアでもこうした視点で報道していることに憤慨せざるをえない。 現在の事態を分派主義と罵倒することは馬鹿げた話だ」と主張した。 しばらく開催された参加単位代表者会議。この日の討論会で共通決定事項について議論している。 鋭い主張も「挙手」で整理する中執委 わずか数年前なら、首席副委員長が金を受け取って拘束されてしまえば、民主 労総はまともではいられなかっただろう。組合員が駆け付けて激しい抗議をし ただろうし、抗議電話もなり続けただろう。しかし現在の民主労総は、誰もが 知るようにとても静かだ。これに対して『現場の情緒がそうだから』という解 釈もあり、『民主労総から幹部の気持ちが離れた』という解釈もある。しかし、 なにより重要なことは活動家が積極的に立ち上がらずにいる状況だ。 キムテヨン局長は「今でも遅くない。総辞職して非常対策委の構成しなければ ならない。結局、一個人の幹部の不正だとしても、執行部が総辞任し、組合員 に意志を示さなければ解決は難しいという、民主労組の伝統と過程があった。 組織全体の力を集める非常対策委を構成し、組織全体の躍動性で解決するのが、 民主労組の歴史の伝統だ」と強調した。 さらに「労働界はカンスンギュ事件で下半期闘争の大きな障害を抱えることに なった。現執行部でも非常対策委でも、下半期闘争は困難にならざるをえない。 すでに二度の非常対策委構成の経験から見て、非常対策委の構成そのものが困 難だが、これは決意の問題だ。この非常対策委に各運動勢力は非常対策委構成 と闘争組織構成を決意しなければならない。組織が公開で議論すれば、十分に 可能だ。これは闘争の問題だ」と主張した。 イギョンス前本部長は本部長辞任を決心するにあたり、自分の4年ほどの中執 委の活動経験を振り返った。「今回の執行部になってから、中執会議に参加し て気持ち良く帰れたことはない。理由は2つある。過度に没階級的に進められ ていることと、票数で運動を進めようとしているからだ」と分析した。さらに 「今回の事態に関しても、この状況で中執が開かれても、傍聴に来た同志は誰 もいなかった」とし、「活動家の主体的な活動が切実に必要とされている」と 主張した。 中執への問題提起は、イヨンソプ忠北本部本部長も同じだった。「これまでの 会議の過程を振り返ると、争点はあっても表決にかけると一度も1/3に接近し たこともなく、同意が得られたこともない。社会的交渉に関することを見ても、 いわゆる代議員大会を1か月に3回、だめだと知っていながら開き、理性と常識 に対する疑問を感じても強引に進められた過程があった」とし、「中執で厳し い提起があっても、挙手で整理される。執行部は、民主労組運動が悩んでてい も、彼らの立場でそのまま進んでいる。ここには常識と理性は存在しない」と し、「即刻、闘争が必要だ」と主張した。 執行部が決断できずに案件として上程することの意味 ホイン公共連盟副委員長は「現事態の認識はほとんど同じだ」とし、「総連盟 の執行部が自分で決断できず、案件として上程することになれば、この問題は 手のほどこしようもない方向に行くという予測したが、その通り最悪の状況に 向かっているようだ」と公共連盟に関する話を始めた。 公共連盟は地域本部懇談会中の10月12日、大邱地下鉄で公共連盟中執委を開催 したが、ホイン副委員長は「中執にはさまざまな意見を持つ同志がいて、結論 を出すために相当な時間がかかる集団的性格がある。ところが意外にも、この 問題は簡単に結論が出た」と述べ、総連盟の自主的決断を要求する中執委声明 の採択過程を説明した。 さらにホイン副委員長は、大邱の中執会議を終えて食事をしに行った経験を話 し、多数の参加者は共感を示した。食事をしに食堂に行った時、先に座ってい た市民が民主労総の悪口を言っていたという。多くの中執委員が民主労総マー クがついたチョッキを着て、みじめに黙々と聞いていなければならない『みじ めな経験』だったという。ホイン副委員長は「個人問題に置き換えられるのに、 なぜチョッキを着て市民と会うのが難しいのか。結果的に民主労総と一つにな らざるをえず、組織で解決する問題だからだ」と強調した。 常識の線の判断、権力を組合員に戻し、難関を克服せよ 最後の発表者のキムヒョンギェ前金属労組事務局長は「常識の線で判断すれば 良い問題だ。民主労組運動をして問題が発生したり、ミスや危機が発生すれば、 民主労組運動は権力を組合員に戻して、なんとか解決してきたのではないかと 思う。現代車のある幹部がリベート事件の時、執行部が全員辞任をした。起亜 自動車の厚生福祉部長のリベート事件には躊躇なく一括辞任した。金属連盟で は選挙候補に起亜出身者がいるといって、候補陣営全体が辞任し、金属連盟の 選挙が後回しになるという状況もあった。最小限の常識の線で、組合員の基準 にしてきたのではなかったのか。最小限、腐敗勢力、御用、不正勢力ではなく、 民主労組としての全労協を建設し、民主労総を作った常識の線で解決すれば良 い」とし、「組合員に権力を戻すことで解決できる」と主張した。 また「国民に後ろ指を差され、幹部たちが離れ行く状況で、指導部が国民、組 合員の前に立場を明らかにし、また非常対策委を構成して、非難されている問 題に対して骨を削る苦しみに耐えて克服していくべきだ」とし、「下半期闘争 は捨てられないということではないのか」と強調した。 また「今回の事態はもっと厳重に受け止めなければならない。民主労組運動に 構造的な問題が根深く打ち込まれているということを証明しているのではない だろうか」と問いかけ、「民主労組運動の力量が弱まっていて、いつの日から か民主労組が権力化され、むしろ組合員を押さえ込む場になっていて、個人の 栄達のための組織になっていて、われわれ内部の民主労組運動内部の多くの部 分でかくれているのでないかと思われる」と主張した。 決議文を朗読する民間サービス連盟ニューコア支部の活動家 即時的行動の決断と現場を組織する方案 提案後、全体討論が行われた。質疑応答の時間があったが、誰も質問をしなかっ た。事態に対する追加質問が必要な状況ではないからだ。「君も私も発言する」 という雰囲気ではなかったが、「どうすればいいか」についての主張と提案が 続いた。以下は発言内容を順不同でまとめた内容だ。 イヨンソプ忠北本部長は「このような状況が長続きしてはいけないと考える。 むしろ論議が大きくなり、本質を避けている。現在私たちができる即刻行動が 必要だ」という意見を提示した。 タハムケのチェイルブン運営委員は「民主労組の制度的装置で腐敗した指導者 を召喚する方案を用意すべきだ」とし「下半期闘争には非正規闘争だけでなく、 APECとWTOの反世界化闘争もある。労働界が非正規闘争だけを上程するのでは なく、社会変革的な闘争に積極的に参加する必要がある」と主張することもした。 クォンスジョン現代車牙山社内下請支会支会長は「なんと本部長様は早いこと か。イギョンス前本部長は降りてくると即刻辞任し、忠北本部長は即刻行動に 突入した。本部長たちのこういう即刻の態度を民主労総現指導部は見習ってほ しい」と話し、緊張した討論の場の雰囲気を変えることもした。 クォンスジョン支会長は現在忠南本部の状況説明で話を繋いだ。イギョンス前 本部長の辞任以後、18日まで拡大幹部の「辞任」を要求する連署名の声明書を 発表する予定で、19日に壁新聞で事業場に公開宣伝する計画であり、現在は共 同闘争本部に転換して所属金属労組と連盟、単位労組代表者会議で構成された 共同闘争本部を設置、組合員に拡大して、署名を決意したと事業内容を紹介し た。 また特に執行部の「現体制維持」の決定以後、初の集会だった16日にどうする べきかも議論の争点に浮上した。壇上に上がれないようにしろという主張から、 野次を飛ばそうなど、さまざまな意見が提出されたが、参加者たちは「この日 採択する声明書を配布する」とで決め、今後、さらに追加の署名をに組織する ことで結論を集めた。 コミンテク労働者の力会員は「戦術的に現在は少数運動だが、多数者の運動に 向かわなければならない。基本は現場労働者を運動に参加させることだ。必要 により、全国会議とこの運動が接続する部分も真剣に探さなければならないと 思う」と主張した。また、現執行部の態度が変化しない場合、「運動のための 体系と形式が必要だ」と指摘し、「共同闘争本部などの形式で組織を作り、民 主労総の革新に対する共同プログラムを作成し、現場組合員とも会い、運動を 作らなければならない。現執行部の指導力を政治的に拒否しても、闘争では私 たちが正しさを立証しなければならないから、闘争には積極的に参加しなけれ ばならない。可能なら、独自の闘争プログラムを考えなければならない。全国、 地域で独自の闘争を続けなければならない」と提案した。 またキムテヨン前政策局長は「あまり時間がない。事態以後、16日の初の大衆 集会で、18日の次期中執委では今回の事態に対する議論が進められると予想さ れる。そして19日には全国単位労組代表者会議が予定されている。時間的に19 日以前に現民主労総事態についての解決の糸口をつかまなければならない。そ れでこそ単位労組の代表者と下半期闘争を力強く決意する場が作れる」と時間 が切迫していると強調した。 チョンユングァン前ソウル地下鉄労組委員長は「民主労総は多くの先輩が死で 身を捧げ、韓国労総ではない今の民主労総を作ってきた」と現事態の無念を吐 露し、場内を粛然とさせた。チョンユングァン前委員長は「民主労総は現在、 癌にかかっている。見込みがない。座席が爆発した。決定的に今が最後の機会 だ。速かに指導部を辞任させ、自浄運動を繰り広げなければならない」という 考えを明らかにした。 ある活動家は「現代自動車労組闘争に参加した組織が今日の討論会に来ている。 現代自動車労組の賃団闘評価後に対策を議論する」と、リュギヨク烈士当時の 現車労組の闘争評価問題に触れた。これに対してカンソンシン民闘委議長は、 「誤りは認める」と話し、「しかしわれわれほど熱心に闘争した組織があるか。 これからも闘争では最も先頭に立つ」と応対、若干緊張が高まったりもした。 チェベクスン平等社会に前進する活動家連帯(準)会員は「ある同志が全国会議 も歩調を揃えるべきだという。運動の雰囲気は話にならないが、意見の差と運 動方式の差異は今の懸案ではないという(コミンテクの)判断に同意する」とし、 「だが事実モチをもらった人は考えもないようだが、辞任とは無関係に非常対 策委のような代替組織を構成せざるをえないのではないか」とも主張した。 インターネットを見て個人的に参加したという起亜自動車のある組合員は「闘 争でも出会った指導部が、いつの日からかTVやラジオ、新聞などで会う指導部 になった。上層幹部が地位にこだわり、個人的・組織的な不正でさらに距離感 が開いて行く。こうした現実が残念だ」と心境を明らかにすることもした。 ハンソンジュ前組織局長は即刻行動突入の意見に批判的な意見を提示し「現在 の事態は、民主労組運動復元の問題だ。現場に緊張感がない。何よりも、現場 を組織し、現場の同志とこの状況を共有し、現場討論を組織して組合員を中心 にしなければならない。良い意見多いが、何人かの先導より現場に帰り、現場 幹部の決意を組織し、委員長、指導部の辞任ばかりでなく下半期闘争を『われ われが責任を負う』ということを組織する過程の問題だと思う」と話し、「自 信を持って、ばらばらになっている現場を組織しよう」と主張した。 多様な意見が提出されたが、この日の討論会では4種類の事項が、共通決意事 項として一致した。内容は△各組織別声明と活動家組合員の署名運動を広範囲 に展開。△16日の集会から今日採択した決議文を集会に参加する組合員に配り、 問題意識を伝える行動を多様に組織する。△切迫している18日の中執、19日の 決意大会の細かい部分は、代表者会議単位に委任して推進する。△討論で出さ れた今後の当面闘争と組織革新のための共同対策機構(内容と名称は追加議論 必要)を進め、広範囲な議論を組織ごとに進める。 討論会の参加者は同意の拍手で結論を採択し、決議文の採択後、約4時間ほど 行われたこの日の討論会を終わらせた。 非常事態討論会の共同主催単位は社会進歩連帯、利潤より人間を、労働者の力、 平等社会に前進する活動家連帯(準)、不安定労働撤廃連帯、労働社会科学研究所、 労働者企業経営研究所、韓国労働理論政策研究所、民教協、韓国労働安全保健 研究所、民衆医療連合、富川労働問題研究所、安山労働人権センター、労働者 ニュース製作団、進歩教育研究所、京畿現場連帯、京畿非正規連帯、忠南地域 活動家集い、忠南西部同志会、忠北地域現場活動家連席会議、全北現場連帯、 大邱民衆行動、公共部門現場活動家連帯(準)、事務金融実践連帯、現代自動車 民主労働者闘争委員会、大宇造船現場中心の民主労働者闘争委員会、トウォン 精工新しい日を開く労働者会、ソウル地下鉄現場労働者会、都市鉄道闘う現場 労働者会、鉄道労働者会、木工現場実践団、釜山地域一般労組いつも青い現場 連帯、大宇自動車解雇者復職闘争委員会、釜山梁山解雇者復職闘争委員会、 連帯と前進のための全国労働者会、釜山地下鉄現場会、現場強化のための釜山 地域労働者委員会、以上37団体。 2005年10月16日12時32分 翻訳/文責:安田(ゆ)
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