「労使関係先進化は政治的な駆け引きの道具に転落」

民主労総、 韓国労総と財界の野合に労働部の強行を批判

イコンマム記者 iliberty＠jinbo.net / 2006年09月08日15時36分

労働部、ロードマップ政府案来週中発表

労働部が「意見収斂」を理由に労使関係ロードマップ政府案の発表を来週中に 先送りし、立法予告も遅れるものと見られる。9月2日、韓国労総と財界が複数 労組許容と労組専任者賃金禁止5年猶予に合意した中で、労働部は韓国労総と 財界が合意した案を受け入れないと決め、猶予期間を1〜3年に整理、猶予期間 が終われば自動施行される案を積極的に検討しているという。

労働部は9日に労使政代表者会議を開催し、意見を取りまとめると明らかにし たが、民主労総は「連絡を受けたこともない」と断言した。

連盟委員長、「即刻複数労組施行を」

これについて8日、民主労総は記者会見で「政府の一方的立法予告強行を糾弾 する」と反発した。この日の記者会見は、民主労総傘下連盟委員長のほとんど が参加し、立場を明らかにした。

チョジュノ民主労総委員長は「労使関係に対する民主労総の原則には変わりな い」とし、「今の議論が労使政代表者会議という公式の場で議論されたもので はなく、別のところで一日に何度もひっくり返させるような議論が進められて いる状況は、理解できない」と明らかにした。

続いてチョンヨンゴン事務金融連盟委員長は「政府は当然保証されるべき結社 の自由を法で強制できるという誤った認識を持っている」とし「混乱状況が起 きているのはイヨンドク韓国労総委員長の小英雄主義と、三星を中心とする経 済人総連の野合のため」と指摘した。チョンジェファン金属連盟委員長も、 「資本が大工場利己主義と言う、現在の大工場中心の労働運動を変化させるの は、誰もが結社の自由を享受できるように保障することだ」とし「また至急な 問題である産別交渉制度化をはじめとする民主労総の要求には、政府も財界も 答えていない」と現状況の問題点を説明した。

イソンウ公共連盟事務局長も「代替労働許容と必須共益事業場の拡大はILOの 基準にも符合しない」とし「政府は先進的労使関係に逆行している」と語った。 ナムグンヒョン建設連盟委員長は「集会の自由も享受できずにハジュングン烈 士は死んでいった」とし「現政権は、民主主義が生きていない反民主、反労働 者的政権だ」と叫んだ。

「政府は使用者団体と韓国労総を行き来して闇取り引きをしている」

参加者は記者会見文で「野合案を政府が受け入れるのは、労働者の自主的団結 権を無視するもの」とし「複数労組許容は国際労働機構から13回勧告されてい ることからわかるように、民主的な労使関係の出発点であり、非正規労組の交 渉権を確保し、即刻履行されなければならない」と明らかにした。

続いて「政府は労使政代表者会議が行われている中にも立法予告時期を明言し、 会議の決裂を暗示してきた。今では終盤調整という名目で使用者団体と韓国労 総を行き来して闇取り引きをしている」とし「本当に政府が労使関係の改革と 先進化を望むのなら、八大要求を全面的に受け入れろ」と要求した。

民主労総は、労使関係ロードマップの議論で、△公務員、教授、教師の労働三 権保障、△非正規労働者労働三権保障、△産別交渉保障と産別協約の制度化、 △複数労組下の自主的交渉保障、△職権仲裁条項廃止と緊急調整制度要件強化、 △損賠仮差押さえおよび業務妨害罪適用禁止、△労組専従賃金支給禁止条項廃 止、△雇用安定保障の八大要求を提示した。実務協議に参加しているキムテヨ ン民主労総政策室長は「民主労総の核心要求事項について、財界と政府は何も 答えていない」と述べた。

立法予告強行時は、無期限ゼネスト

民主労総は立法予告が強行されれば「無期限ゼネストで対抗する」という計画 だ。民主労総は11日の全国同時多発糾弾集会を始め、17日には全国労働者大会 をソウルで開く計画だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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