労使政、産別交渉制度・特殊雇用職問題も議論

6日労使政代表者会議で 議論課題に合意

チェイニ記者 flyhigh＠jinbo.net / 2006年07月06日19時56分

労使政が6日午後2時から開かれた労使政代表者会議で△労使関係ロードマップ に労使が追加議論を要求した6つの事項を共に議論すること、△ロードマップ 立法の緊急性を考慮し、8月10日までを議論期間とすること、△特殊雇用職保 護方案と公務員・教師・教授の労働基本権保障問題も議題に採択することの 三つの事項に合意した。

この合意は、これまでの労使政の実務会議(6月21日、27日、29日)と運営委員 会(6月23日、30日)の結果を基礎にするもので、労使関係ロードマップの25項 目の争点事案に、労使が提案した6項目が追加され、計31項目の事案が公式に 議論される予定だ。これとは別に「特殊雇用労働者と公務員・教師・教授の労 働三権保障議論」は民主労総の要求が受け入れられたもの。

(左側から)イヨンドク韓国労総委員長、チョジュノ民主労総委員長、イサンス労働部長官、チョソンジュン労使政委委員長、ソンギョンシク大韓商工会議所会長、イスヨン経済人総連会長

ロードマップ25項目に労使要求で6項目を追加議論

労働部が提示した25項目の課題と、別途労使が要求した6項目の事項は労働界 が要求した2つの課題(△産別団体交渉促進のための制度整備△勤労休憩時間・ 休日の特例改正)と使用者団体が追加で要求した4つの課題(△労組設立要件強 化△勤労関係終了申請制導入△労組財政透明性向上△変更解約制導入)だ。

ただし、政府が提案した25項目の課題がA-B-C項目に分類されていて、使用者 団体は意見接近が比較的可能だと思われるC項目からの議論を主張する一方、 労働界はこれ以外に共に扱うことにした特殊雇用職と公務員などの労働三権問 題を併行して議論することを主張し、議論の順序には合意ができなかった。

しかし、使用者団体が始終一貫議論課題から排除することを要求した特殊雇用 職と公務員の労働三権問題とともに、民主労総が追加課題として要求した「産 別団体交渉促進のための制度整備」の扱いに合意したことは、最近の産別労組 転換の雰囲気が急流に乗った民主労総としては大きな意味を持つ。

この日の労使政代表者会議には、イサンス労働部長官をはじめとして、チョジュ ノ民主労総委員長、イヨンドク韓国労総委員長、イスヨン経済人総連会長、ソ ンギョンシク大韓商工会議所会長、チョソンジュン労使政委員長が参加した。 次期労使政代表者会議は民主労総主管で7月26日午後2時に開く。

チョジュノ委員長「産別が大勢、時代に似合った政府と使用者になることを」

昨年4月、政府の非正規職法案強行処理に反発して労使政代表者会議を脱退し た民主労総が1年3ケ月ぶりに復帰しただけに、この日の代表者の発言には多く の取材陣が神経を尖らせた。

労働部のイサンス長官は、「イチョウも打ち合うことで実がみのる」とし、 「韓半島平和のための六カ国協議が開催されるように、労使政の六カ国協議は 労使間に平和をもたらすのではないか」と期待を示した。大韓商工会議所のソ ンギョンシク会長はこれに対して「民主労総が入ってきたので、もうこれでう まくいく」と受けた。経済人総連のイスヨン会長も「感慨無量だ」という所感 を述べ、「色々なことがあったが、民主労総が合流したから期待できる」と話 した。

労使政府委員会のチョソンジュン委員長は「労使が互いに共存共栄して協力す べき時期だ」とし「尊敬するイヨンドク委員長は国のために先日海外に行って 投資誘致に努力された。チョジュノ委員長も出席して下さったので、信頼を土 台に代表者会議に臨めば出来ないことはない」という抱負を明らかにした。

民主労総のチョジュノ委員長は「産別労組転換で労働界にも新しい変化がある だけに、政府と使用者も変化しなければならない」とし、「特殊雇用労働者と 公務員などの問題に対して具体的な結果が出せる代表者会議になれば良い」と いう言葉で冒頭に議論要求課題を明らかにした。

韓国労総のイヨンドク委員長は、最近の民主労総の産別転換総投票に言及して 「今回、チョジュノ委員長が大きなことをやり遂げた。韓国労総にも良い影響 を与えるだろう」と称え、チョジュノ委員長は「責任感を感じる。今産別労組 が大勢なので産別労組時代に似合う労使・労政関係を定立しなければならない」 と話した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容（仮訳）に従います。