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イ・サンニム、ヤン・フェソン、ハン・デソン、ユン・ヨンホン、イ・ソンス烈士よ

[寄稿]竜山惨事4周期、国家と資本の暴力に対抗しよう

イ・ウォノ(竜山惨事真相究明委) 2013.01.12 00:01

イ・サンニム、ヤン・フェソン、ハン・デソン、ユン・ヨンホン、イ・ソンス。

1月20日、烈士暦にぎっしりと書かれている名前を見る。彼らの名前は李明博 (イ・ミョンバク)政権によって、相変らずテロリストとして烙印されている。 拘束された撤去民の裁判所の判決文では、五人の撤去民の死の責任には全く問 われていない。ただ鎮圧の過程で死亡した警察特殊部隊員一人の死だけが問わ れている。判決文で五人の撤去民の名前は、『被告人(拘束撤去民)は亡イ・サ ンニム、亡ヤン・フェソン、亡ハン・デソン、亡ユン・ヨンホン、亡イ・ソン スと共同で共謀して... 警察を殺した』として呼称される。相変らずあまりに も佗びしく呼ばれる名前だ。

惨事を呼んだ龍山4区域の開発は、惨事発生から間もなく4年になる現在まで、 開発が止まったまま荒地のままに残されている。櫓が燃えたナミルダンの場所 は、撤去民を暴力的に追い出した撤去用役チンピラが駐車場として使い、臨時 営業をしている。『ただ荒地として放置すれば良かったのに、なぜそんなに急 いで追い出そうとしたのか』という遺族の痛恨は、どう説明できるのだろうか。

昨年、SJMなど労働現場で『コンテクトス』という警備用役が鎮圧警察と類似の 服装、装備を所持し、労働者に無慈悲な暴力を行使し、社会的非難が起きた。 この事件を見て、竜山惨事当時、現場を歩きまわってPOLICIAと書かれた私製の 盾を持った人々を思い出した。彼らは警察と誤認された撤去用役だった。当時、 撤去民の退路を遮断し、ナミルダン・ビルの3階から備品を燃やして煙を上げた 用役と、警察と共に放水銃を撃った用役は、執行猶予と罰金刑の軽い処罰しか 受けなかった(放水銃を撃った用役2人のうち1人は懲役6か月、執行猶予1年、 1人は罰金150万ウォン/火を付けた用役5人のうち1人は懲役6か月、執行猶予2年、 残りは罰金200万ウォンと判決)。

無理で性急な鎮圧をした警察も、殺人的な開発を押し通した建設会社も、暴力 的な撤去用役も、きちんと処罰もされず、責任を取りもしなかった。ただ撤去 民だけがすべての責任を負って4-5年の刑を受け、4年間監獄にいる。大統領の 側近も、財閥総師も釈放され、竜山案件を『独裁』的に止めた人が人権委員長 として連任することになったが、撤去民への各界の赦免要求は拒絶された。

六人が死んだのに処罰されず、責任も取らない警察は、同年、双竜車労働者を 同じ方法で暴力鎮圧し、国家暴力はさらに深刻になった。誤った開発の責任を 避けた龍山4区域施工者のサムスンとデリムは済州の江汀で不法な海軍基地工事 を強行し、あちこちで殺人を止めずに資本の暴力を振り回している。きちんと 責任を負わない用役チンピラは資本の私兵となり、労働者と撤去民を暴行して 大手を振って歩いている。

このように、竜山闘争は2009年1月20日に起きた単一の事件の問題を解決するだ けの闘争ではない。非寛容の原則に立脚した国家と資本の続く暴力に、私たち の寛容がいつまで続くのか尋ねざるをえない。竜山惨事の責任をきちんと問わ なければこうした暴力は繰り返され、人間の尊厳は引続き踏みにじられるので、 今からは私たちが非寛容に暴力機構を見守り、対抗しなければならない。

2013年1月20日は、国家と資本の暴力により五人の撤去民烈士が死んだ竜山惨事 4周忌の日だ。今回の4周忌は李明博政権時代から朴槿恵政権時代に変わる政権 委譲の時期でもある。これは、いつよりも記憶している私たちの力を集めなけ ればならない時だ。

そのため今回の4周忌はまた『竜山惨事4周期汎国民追慕委員会』として構成し、 拘束撤去民の赦免と惨事の真相究明、さらにもうひとつの竜山を防ぐため強制 退去禁止法制定を要求する追慕委員を集める。そして1月19日(土)には竜山惨事 の現場とソウル駅で汎国民追慕大会を開き、また「ここに人がいる」を叫ぶ。

火魔に包まれたイメージだけが記憶される竜山ではなく、粘り強い戦いを記憶 し、連帯してきた私たちが、竜山を忘れない私たちが、責任者をまた召還しよ う。竜山4周忌、国家暴力と資本の暴力に反対する私たちの力を集めよう!

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-01-13 15:15:45 / Last modified on 2013-01-13 15:15:45 Copyright: Default

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