関西生コン事件 : コンプライアンス・ビラ配布事件 7人が無罪、権力弾圧が破綻 | |||||||
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2月6日、関西生コン支部、コンプライアンス・ビラ配布事件 7人が無罪、権力弾圧が破綻@大津地裁2月6日13:30、大津地裁で、関西生コン支部の組合員ら9名の判決があり、ゼネコン現場の違法活動を調査・撮影・通報した2名が懲役2年6か月(執行猶予3年)と1年6か月(執行猶予3年)の有罪とされる一方、コンプライアンス違反を指摘するビラを配布した4名とビラ配布を指示した組合役員3名は無罪となりました。 裁判官は関生支部が、生コン価格安定化のために共販事業を実施する協同組合に加入しないアウトサイダー対策を行うこと自身が労組法1条2項の正当行為か否かという判断は避けつつ、「京都・滋賀で行われたコンプライアンス活動に限れば契約をアウト業者から協組業者に付け替えるために湖東生コン協同組合と関生支部が共謀して行った威力業務妨害・恐喝行為」と検察に迎合して断定、例え現場での行為それ自体に違法性がなくとも、威力業務妨害と恐喝未遂の共謀共同正犯が成り立つとして2名の仲間を有罪としたのでした。他方、大阪や神戸地域の組合組織とは共謀共同正犯が成立することの証拠はないとし、ビラを配布した組合員とビラ配布を指示した組合役員を全員無罪としたのです。 1年前、同じ事件で湯川委員長に実刑4年等全ての被告を有罪とした同じ畑山靖裁判官が、今回は7人の組合員の無罪を認めざるを得なかったことは国家権力の弾圧が破綻し始めたことを示しています。京滋実行委員会を先頭に、関西―東海―全国の支援と当該組合の不屈の闘いが情勢を動かしつつあることを感じさせるものです。 裁判には連帯ユニオンの組合員、11名の弁護士、関西―東海の支援等100名近くがかけつけ、11時から傍聴抽選に臨みました。 12:30からは大津地裁前に旗を林立させてマイクアピール。弾圧当該組合員は、丁度5年前の2月5日、ビラを配布したことで逮捕・勾留され、延々と行われた裁判の果てにやっとこの日を迎えたこと、裁判官には何も期待しないが、組合の仲間と支援と共に最後まで闘う決意を述べました。2018年の弾圧から丸6年、大津地裁での行動をずっとリードしてきた京滋実行委員会の服部代表の挨拶に続いて、大阪実行委員会の小林代表がその闘いを引き継いで大阪高裁闘争を勝利まで闘う決意を表明、遠路8人で駆けつけた東海の会の柿山事務局長の挨拶、・・・と発言が続きました。勝手連しがの稲村さんは、弾圧当初、関生支部と共に行っていた大津警察署抗議行動が、連続する弾圧で関生支部が参加できなくなる中、自分たちだけでその闘いを続けたことを振り返りました。若狭の原発を考える会の代表は「もし、珠洲原発が建設され志賀原発が稼働していたら、能登半島沖地震で今頃こんなこともしていられなかったであろう、闘いが人々を守るのだ」と指摘されました。大津地裁前集会を終え60名が傍聴券で入場しました。 判決後、JR大津駅ロータリー前で報告集会、無罪を勝ち取った組合員が発言、「2名が有罪になり、諸手を挙げては喜べない、我々は組合として一体の闘いを行ってきた。2名の控訴審の無罪、湯川委員長ら大津1次の控訴審、京都事件の勝利を勝ち取ろう」「逮捕から苦しい日が続いてきたが、今日の判決で頑張っていける」等、訴えがありました。中島弁護士からは「裁判所は産別労組の正当行為であるか否かの判断から逃げたようだ」と感想が述べられ、川上弁護士からは「刑事事件を専門としているものとして無罪獲得に拘って何が必要かを組合員と議論を尽くした」と報告がありました。湯川委員長が「我々が不当弾圧で受けた損害はお金で償えるようなものではない。支援と共に、しっかりと組合活動を前に進めていく」とまとめ、当該組合員の団結ガンバローでこの日を締めました。(愛知連帯ユニオン) Created by staff01. Last modified on 2024-02-07 11:50:56 Copyright: Default |