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「人間扱いをしてほしい」仮放免者の訴え〜入管法改悪反対!国会正門前に4000人


*写真=ムキンポさん

全動画(Choose TV)まゆみさんスピーチ

 入管法改定の審議が参院に舞台を移すなか、5月12日夜、国会正門前で「入管法の改悪に反対する大集会」が開かれた。主催者発表で4000人が集まる大行動となった。たくさんのスピーチの中で、とりわけ当事者の訴えが心に響いた。仮放免者のパートナーである「まゆみさん」は、ステージに上がりこう語った。

「夫はトルコ国籍のクルド人です。日本に来て15年、結婚して8年。難民申請は現在4回目で、在留資格を得られないままずっと仮放免の延長をしている状態です。もしこの入管法改定案が決定し、現在申請している難民申請が不認定になれば、まさに送還の対象になってしまいます。強い危機感を抱いています。きょうここでスピーチするとは夢にも思っていませんでした」。政治に興味がなく気楽に生きてきたというまゆみさん。しかし結婚3年目ごろに、突然、仮放免が不許可になり夫が入管に収容されてしまった。

「その翌朝目をさまし、いつも隣で寝ているはずの夫がいない悲しい現実が受け入れられず、泣きながら弟に電話をしたことを今でも覚えています」。そのとき入管職員に「弾圧がある国に私たちが送還されて危険な目に遭ったらどうするのか?」と問うと「それは自己責任ですから」と突き放されたという。まゆみさんは、「在留・就労を認めて共生できるようにすることこそ、この国を豊かにするプロセスではないでしょうか」と語りかけた。

 そして、夫から託されたメッセージを読み上げた。「入管制度がどんどん悪くなっている。私は難民として来たのに人間としての扱いをされていない。日本人と同じように自由に息を吸って生きていきたい。なんとしても廃案にするために皆さんの力を貸してほしい」と訴えていた。

 国会前集会の最後に、主催団体の一人である反貧困ネットワークの瀬戸大作さんがマイクを握った。「反対運動をもっともっと広げていこう。きたる21日夕方には国連大学から渋谷に向けての1万人の大行進を計画している。それで入管法をぶっつぶそう! ぜひ参加してほしい」と呼びかけた。(M)


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