本文の先頭へ
LNJ Logo 「太平洋は核のゴミ捨て場じゃない!」日韓連帯で声をあげる
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 0424kan
Status: published
View


「太平洋は核のゴミ捨て場じゃない!」日韓連帯で声をあげる

堀切さとみ


 4月24日、ソウルの環境市民グループが来日し、経済産業省前で「福島からの汚染水の海洋投棄を撤回せよ!」と訴えた。

 正午。経産省の職員たちがゾロゾロ出てくるのを前に、メンバーたちは「太平洋は核のゴミ捨て場じゃない」「海は人類共同の未来だ」などと書かれた横断幕を広げた。


 崔 禮鎔さんが訴える。「私たちは2011年4月に、日本と韓国の市民調査団を組織し、福島の現状をはっきりとこの目で見てきました。12年過ぎたが、日本政府と東京電力は、事故の処理をまともに行っていません。汚染水がどのような核子をもっているかもわからないのに、海に捨てるということが許されるのでしょうか」「福島の惨事から何を学んだのでしょうか。ドイツがすべての原発の稼働をやめ、全世界の人々が地球環境を守ろうと努力しているときに、日本政府は何をしているのですか。薄めて捨てればいい、そんなことが許されるでしょうか」

 崔さんたちは、海洋投棄を撤回してほしいという手紙を、経産省と東電本社に手渡す約束をしていた。ところが、経産省職員はなかなか出てこない。待っている間、日韓のトップのお面をつけてパフォーマンス。これには経産省テントひろばの仲間たちも湧いた。

*「韓国の大統領は韓国民の意志を岸田総理に伝えないまま、和気あいあいとビールを飲んでいた」

 結局、約束したはずの職員は出てこなかった。「誰も受け取らないなら、ここに置いておく」と崔さん。

 そのあと、みんなで歩いて東電本社前へ。ここでも投棄撤回を求める声をあげ、社員に手紙を渡した。

 韓国では環境問題への関心が高く、フクシマからの汚染水を海に流すことについて懸念が広がっている。魚が好きなので、よけいに海を大切にするのだと、行動を共にした韓国人が話してくれた。
 海は日本政府のものでも、日本人だけのものでもない。ましてや人間だけのものではない。当事国である日本から、もっともっと声をあげなければいけないと、韓国の人たちをみながら強く思った。


Created by staff01. Last modified on 2023-04-24 23:21:57 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について