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「入管法改悪反対!廃案一択!」国会前に2000人〜指宿弁護士が強烈アピール

指宿スピーチ(5分)メリッサさんスピーチ(5分)

 入管法改悪をめぐる国会情勢が緊迫してきた。来週にも衆院法務委員会の採決が危ぶまれるなか、4月21日、国会正門前には「廃案」を求める市民が集まり、大集会が開かれた。19時から21時までの2時間のあいだに約2000人が結集した。

 強制送還を容易にする改悪案。本来難民と認定されるべき人が強制送還されていいのか、一人ひとりの人間のしてのあたりまえの権利を踏みにじられていいのか、百害あって一利なし、叫ぶような怒りのリレースピーチが、国会議員・文化人・市民・学生らから次々と繰り広げられた。飛び入りで発言したクルド人は「災害の支援に駆けつけたり、日本のために私たちは一生懸命生きてきた」と訴えた。さまざまな国籍の人が入り交じり、国会正門前はさながら「国際市民集会」の様相だった。

 ウィシュマ・サンダマリ裁判の弁護団を務める指宿昭一弁護士の5分スピーチは強烈だった。「みなさんウィシュマさんの5分ビデオをご覧になったでしょう。あのときに点滴治療をしていれば命はたすかった。法務大臣・入管庁は言葉だけで反省している、改善していると言っているが、ウソを言うな! 点滴も何もせず命を奪った。そんな入管庁に制度を変える資格はない! いま国会内では反対する野党は少数になっていて、きびしい状況だ。でも国会は市民のものである。もっともっと多くの人が集まれば、2年前と同じように改悪は止められる。修正協議の話が出ているが、修正はありえない。廃案一択しかない。野党に声をとどけよう。きょうのこの力で改悪を絶対に阻止しよう!」。聴衆から大きな拍手がおきた。ウィシュマ・サンダマリさん遺族も登壇して、改悪反対を訴えた。

 この日の主催は「入管法の改悪に反対する大集会実行委員会」で、反貧困ネットワーク、#FREEUSHIKU、Save Immigrants Osaka、Voice Up Japan、REBEL FOR THE FUTURE などで構成されており、各団体の代表からのスピーチが続いた。衆院をめぐるたたかいの山場は、4月25日・26日の法務委員会に移る。改悪阻止のための署名・ファックス・抗議行動などさまざまな取り組みが計画されている。(M)

*レイバーネットTVでは4月26日(水)に入管法問題を放送する予定。


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