トイタ芳行さんの「敗北」をどう受け止めるか 「新しい石垣島の時代を切りひらいた」 | |||||||
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トイタ芳行さんの「敗北」をどう受け止めるか「新しい石垣島の時代を切りひらいた」動画(投開票日・5分38秒)動画(選挙戦打ち上げ・8分5秒) 石垣市長選挙投開票結果(最終) 石垣島(石垣市)市長選挙戦が終了した。この選挙は、島の中央部に建設中の自衛隊ミサイル基地の配備をめぐる住民投票を行うか否かの問題や、108億円もの巨額を投じて建てられた新石垣市庁舎の建設過程の疑惑(現在100条委員会が開催中)など、12年間という長期にわたった中山義隆市長の市政運営をめぐってたたかわれた。 中山市長に対立する候補者選びは、野党議員や市民たちのかってない苦難の中で行われた。候補者はトイタ芳行さん。元自民党員、元日本会議、元八重山防衛協会事務局長である。現中山市長を支えてきて、昨年6月の石垣市自治基本条例の住民投票部分の削除にも賛成した。 しかしそのトイタ氏は、昨年末現中山市長の特に新市庁舎建設のずさんさをめぐって与党離脱を宣言。その流れの中で、中山市長に対抗する立場で昨年12月に立候補表明したのだが、その時点では文書による政策協定は何も公表しておらず、野党議員も8人中4人がトイタさん支持を表明しなかった。その中の一人、内原英聡議員(会派「ゆがふ・ほかに花谷史郎議員」)が市長選立候補を表明、さらには並行してすすめていたトイタ氏と政策協定の合意に至った。(結果、内原さんは立候補せず) 会派「ゆがふ」とトイタ氏との協定には、以下の重要な文言が含まれていた。 そして、トイタ氏がすべての街宣で強調したのが「対話」である。私は何回か、自衛隊基地問題で市民が石垣市に要望する場面に立ち会ったが、1回も現市長が出てきたことがなかった。トイタ氏は市民にきてもらうのではなく、地域の公民館(町会)に出向くとまで言っている。 トイタ氏をここまでおしあげたのは、まちがいなく市民と野党議員である。選挙の結果がどうあれ(もちろんトイタ氏に勝ってほしかったが)、ここまで政策で押し上げた成果は、全国の市民と野党の共闘選挙に反映されるべきであろう。 結果は「敗北」。地方紙各紙は、「(中山氏の)経済回復訴え支持 住民投票、争点から埋没」(琉球新報)、「中山氏組織力で圧倒」(沖縄タイムス)、「実績と行動力評価 コロナ対策追い風に」(八重山毎日新聞)、「(トイタ陣営)保守層切り崩し進まず」(八重山日報)などと報じている。この中で特に組織力の勝負で負けたことは事実だろう。筆者が中山氏の事務所に訪れると壁には、「期日前投票目標数」が掲げられてあった。その数たるや有権者の3分の1にあたる数であった。結果、期日前投票は14753票にのぼり、それは総得票数の37.9%に達した。自公の戦略は成功したのだ。ここは、しっかり受け止めなければならない。 今回の選挙、たたかう側の政策の確立では大きな成果をあげた。しかし、政策を広げる面では大きな課題を残した。さらに、筆者が今回の現地取材で強く感じたのは、本土の大手マスコミのかかわり方の小ささである。今回の選挙は1地方都市の選挙ではない。国の重大な政策、さらには憲法改悪にもつらなる課題を内包していた。市民の情報発信の重要性を強く感じた選挙でもあった。(湯本雅典・2月28日) Created by yumo. Last modified on 2022-02-28 20:32:53 Copyright: Default |