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＊レイバーネットMLから

尾澤邦子です。

先日のレイバーネットTV「東京五輪が残した人権問題」、見ました。
スタッフのみなさま、お疲れさまでした。

爆竹を鳴らしただけで懲役1年は、ひどいです。それに、オリンピックに抗議しての行動
なのに、イベント会社との争いにされてしまったことも問題です。

山本弁護士が「威力業務妨害罪」について、実際に妨害の結果が発生しなくても、正当な
労組活動や抗議行動も、業務を邪魔したとして「業務妨害罪」になるというお話しをして
いましたが、とてもショックでした。不当なことです！

尾澤孝司さんは昨年5月10日、埼玉県新座市にあるサンケン電気本社前で、韓国サンケン
労組の意を受け、慶南地方労働委員会の「和解勧告」を本社に伝えようとして逮捕されま
した。「押した押された」程度のことで「暴行」をでっち上げられ、起訴されました。そ
の起訴段階で「威力業務妨害」が付きました。

裁判法廷での「被害を受けた」という警備員の証言によれば、警備会社から「業務妨害」
の申告はしていないし、警察でもそのような話はなかったとのこと。それでも裁判になる
というのが不思議です。ふざけるなと言いたくなります。

尾澤孝司さんは、5月10日から12月27日まで、7か月半も勾留されました。現行犯逮捕であ
り、目的を持った行動ですので、「罪証隠滅のおそれ」も、「逃亡のおそれ」もありませ
ん。黒岩さんもそうですが、権力に歯向かうものへの見せしめ、「懲罰」だと思います。
腹立たしく思います。許せません！黒岩さんも「接見禁止」だったそうですが、私も家族
なのに、会えませんでした。乳がんで手術するからその前に会わせてくれと、診断書を添
えて「接見禁止の一部解除」を申請したのに、却下されました。その理由が「小型のレコ
ーダーを持ち込んで被告人の話を録音し、仲間に聞かせて罪証を隠滅する恐れ」とのこと。
あきれてものも言えません。こんな空想めいたことがまかり通るなんて、ありえません
が、これが司法の現実です。なげかわしいです。

黒岩さんは、オリンピックに反対しての行動であり、裁判ではその関係者も証人申請した
のに却下されたとのこと。尾澤さんもそうです。韓国サンケンを廃業にし、全員解雇した
サンケン本社の問題であり、現場責任者で、110番通報して警察を呼び、尾澤さんを逮捕
させたサンケン社員を証人として申請しましたが、却下されました。

検察と一体となり、公正ではない裁判を行っていること、許せないです。黒岩さんは検察
の求刑通りの判決だったとのこと。7か月半勾留された尾澤さんが「無罪判決」を勝ち取
るのは、とても難しいように思いますが、勝ち取って当然の「無罪」です。来年の公判は
弁護側の証言です。4月には韓国サンケン労組のキムウニョンさんも証言台に立ちます。
ウニョンさんは現在、韓国民主労総の副委員長です。ぜひ注目してほしいです。
黒岩さんには控訴審闘争がんばってほしいと思いますし、尾澤裁判も、不当性をアピール
して、「公正・公平な裁判」で「無罪判決」を勝ち取りたいと思います。ご支援・ご協力
よろしくお願いいたします。