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「プーチンによる侵略戦争反対!」―戦争に反対する在日ロシア人らがアピール行動

2022年10月22日、東京・新宿において、「戦争に反対する在日ロシア人」らのアピール行 動がありました。結集したのは、日本在住のロシア人、タタール人、そして彼らに連帯す る日本人ら約15名で、ウクライナにおける戦争反対の思いを、日本社会に強く訴えました 。2月24日に開始された戦争は、ウクライナ軍が反転攻勢する中、ロシアがウクライナ東 南部4州を併合し、そこでは戒厳令が出されています。また、クリミヤ橋が爆破され、キ エフなど数都市が空爆されています。他方、ロシア国内では部分動員令が出されて、反対 運動が再燃する中、国外脱出する若者も少なくありません。

「戦争に反対する在日ロシア人」は開戦直後から新宿や渋谷で街宣行動を続けてきました が、ウクライナ情勢の展開や世界経済への影響に伴い、コールやプラカードの種類が増え ています。また、最近では周囲の日本人の注目を集め、この日は街宣の隊列に加わる人も いました。そこは国境を超えた、情報交換や意見交換の場にもなっています。「戦争のた めに危険をおかすのではなく、平和のために危険をおかすべき」「プーチンの戦争に協力 するのではなく、動員拒否こそ勇気ある行動だ」「平和憲法をもつ戦後の日本人は、戦争 に反対のはず。共に行動しましょう」など、様々な意見が出されました。以下、主催者の ビラから転載します。

<主催者アピール>

日本に住む私たちロシア人は、様々な理由でこの国に来ています。異文化を受け入れたい と思った人、仕事のチャンスに恵まれた人、現在のロシア政府のイデオロギーに耐えられ なかった人。今、ロシア政府によって始められたウクライナに対する酷い戦争はとても卑 劣で、私たちはこの悲劇を黙って見ている訳にはいきません。

私たちロシア人は、この戦争を決して望まず、ウクライナ領のルハンスク、ドネツク、ザ ポリージャ、ヘルソンの占領も望みません。そして、占領地の住民投票は支持できず、認 められません。自国民に自由で公正な投票を保障しない政府が、他国の領土を決して奪っ てはいけません。

私たちは、ロシア政府の行動を非難しています。プーチンの独裁や行動と、一緒の括りで 見られたくありません。私たちは、私たちが世界平和を願う同盟者であると世界に認識さ れることを望みます。

私たちは、ロシア連邦の領土にいる国民が、部分的に動員されるという、最近のニュース に恐怖を感じています。プーチンの演説は、国に対する利己的な権力を守るために行われ た、情報操作に過ぎません。ロシア国民は、無意味な戦争のために捨てられる政府の駒で はなく、自分の命、家族、信念を持った人間なのです。動員発表以来、大規模な抗議行動 が始まっています。私たちは、ロシア政府の行動に全面的に反対し、ロシアにいる親族、 家族、大切な人たちを守るために立ち上がりました。

また、ロシア国民を擁護し、プーチン政権に反対して投獄されている、政治家アレクセイ ・ナワリヌイの自由を要求します。現在、彼は弁護士と顔を合わせることすら禁じられて おり、二人の間のガラスにはテープが貼られ、顔を見ることすらできません。また、ナワ リヌイは服のボタンを外し、「人の肉は戦争に使うべきではない」と発言したことで、常 に理不尽な懲罰を与えられています。私たちは、彼のおかれた状況に、恐怖を感じていま す。

プーチンの人質である限り、彼の身は常に危険にさらされていることを、人々に知って欲 しいです。私たちの抗議活動に参加し、協力してくれた、すべての日本国民に深く感謝し ます。表現の自由は、私たちの母国では否定されている権利です。日本では、平和的な抗 議活動を行える。

私たちの感情を表現する自由を与えてくれたことに感謝しています。また、プーチンの軍 隊として戦いたくないロシア人に、日本で難民資格が取得できることも要望しています。 一人でも多くの命が救われるよう、どうかご協力をお願い致します。

【戦争に反対する在日ロシア人】 https://yasoprotivlenie.com/

【参加報告・編集・訳】佐藤和之 (佼成学園教職員組合)


Created by staff01. Last modified on 2022-10-25 09:07:41 Copyright: Default

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