米国労働運動 : 最南部のスターバックス労働者たちがストライキ | |||||||
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【解説】先月に引き続きスターバックスでの組織化の報告である。アメリカで組合の組織率が最低の南部サウスカロライナ州の州都コロンビア市のスターバックス労働者たちが現在労働組合の認証を勝ち取るための投票を行っている。その過程で3日間のストライキを打ちぬいた、と6月号のレイバーノーツ誌は報道している。(レイバーネット国際部 山崎精一)
*毎月1日前後に「レイバーノーツ」誌の最新記事を紹介します。 最南部のスターバックス労働者たちがストライキ2022年5月28日ケリー・テイラー(サウスカロライナ州チャールストン市の大学教員) *組織率が全米で最低のサウスカロライナ州で労働運動に新風を吹き込んでいるスターバックスの労働者たち サウスカロライナ州コロンビア市のスターバックス店のバリスタたちは、反組合的報復に抗議するため3日間の職場放棄を行い、5月21日(土)に職場に復帰した。 ミルウッド通り店の28人の「パートナー」のうち22人が全国労働関係局に組合認証投票を申請した後、経営側は数週間前から従業員の昇進や異動を拒否するようになった。5月18日、店員から人気のある店長が組合つぶしへの関与を拒否したため解雇され、労働者たちの怒りは限界に達した。店長の解雇を知ってから2時間後、シフトについていた全員が職場放棄し、店は早仕舞いを余儀なくされた。 「その女性店長がいたから、私たちの多くがまだ会社に残っていたのです。」とバリスタのソフィー・ライアンは語る。 「スターバックスは、一体感、平等、そしてパートナーシップのお題目が大好き」とライアンは言う。「私たちは、スターバックス社がそのお題目を守るように監視しており、労働者がそこで働いて生活ができ、仕事も愛せるようにしたいと思っています。」 組合認証投票は、現在、郵送で行われており、投票は6月3日に集計される予定である。 経験に学ぶバリスタのほとんどは高校生や大学生で、数週間前までは労働組合についてほとんど知識がなかったが、組織化とストライキが彼らを団結させたとライアンは語る。 「私たちは、18日の水曜日に数時間抗議活動をした後、ストライキを決定しました。ストライキをやるに当たり問題点を皆で全部洗いだしました。その後の数日間は信じられないほど暑かったが、ストライキの士気はかなり高まりました。」 店先のピケットラインでは、アイスキャンディーやドーナツの差し入れがあったり、同情的な通行人がクラクションを鳴らしたりして、ストライキ参加者たちの気分は盛り上がった。サウスカロライナ州AFL-CIOと映画劇場従業員組合(IATSE)ローカル347の代表者、そして他のスターバックス店舗の労働者などがストライキ支援に駆け付けた。クラウドファンディングによるストライキ資金の呼びかけは、そのニュースが州の進歩的な組織のネットワークを通じて広まったため、すぐに目標額を達成することができた。 20日の午後遅く、スターバックスが他の地域の店舗の従業員を動員してドライブスルー窓口を再開しストライキ破りをしたので、バリスタたちはストライキを終了した。会社のマネージャーも従業員と一対一のミーティングを行った。今でもミルウッドアベニュー店の従業員が全員一致でストライキを支持しているので、組合が勝利したことにライアンさんは自信を持っている 。 組合認証投票が成功すれば、コロンビア店は、5月16日にサウスカロライナ州のスターバックス店舗で初めて組合認証を獲得したグリーンビルのペラムロード店に続くことになる。2020年にドナルド・トランプが70%の票を獲得したサムターとアンダーソンの店舗のバリスタも、組合認証投票の申請をしている。 もはや黙らせることはできないコロンビアでの組織化活動は、3月にライアンさんがグリーンビルの労働者と連絡を取り、バッファローのスターバックス労働者連合のオルグとライアンさんがつながってから、非常に迅速に動き出した。 それ以来、ライアンさんは南北カロライナ州内の組合を支持しているスターバックス・バリスタのネットワークと定期的に連絡を取り合い、低賃金、人員不足、過酷な作業負荷についての不満を共有するようになった。 同時に、多くのバリスタは「パートナー」と見なされることに誇りを持ち、スターバックスがLGBTQのカロライナ人にとって数少ない信頼できる仕事の選択肢の一つであると、指摘している。 数年前から、サウスカロライナ州は全米で最も組合組織率が低い州として知られている。同州の労働者のうち、組合に所属しているのは2%未満である。しかし、サウスカロライナ州AFL-CIOの副会長エイプリル・ロットは、バリスタたちは同州の労働者の反発が高まっていることを示す希望の兆しである、と述べている。 「スターバックス労働者とサウスカロライナ州の労働者は、不当な扱いを受け、嫌がらせを受け、正当な報酬を得られないことに我慢できなくなっています」とロットは語る。「もはやその声を黙らせることはできません。」 Created by staff01. Last modified on 2022-06-01 15:46:10 Copyright: Default |