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「静かだがゆるぎない信念」原告が意見陳述〜非正規差別なくせ！キステム裁判はじまる

　１週間前に地震があったため東北新幹線が止まってしまい、急きょ前日の夜行バスで盛岡に向かう事になった。翌朝着いた盛岡は前方に岩木山が見え、すがすがしいほどの快晴。

　盛岡地裁ロビーで、原告のＴさんに６６日ぶりに再会。Ｔさんから「今日も地震があったが、これくらいなら大丈夫」と言われて私たちはホッとした。１０時半からの地裁前アピール行動には、取材陣やカメラマンが来ていて、横断幕を持っての入場行進を撮っていた。

　１１時から原告のＴさんに続いて私たちもいざ法廷へ。１列目・２列目の席は全て記者席で、１７席ある記者席には記者１０名（女４名・男６名）とカメラマン２名。３列目からの残り３０席はコロナ禍のため、半分の１５席しか傍聴できないという事だったが私たち３人は運よく抽選に当たり、法廷に入った。宮城合同労組の星野委員長の話では「こちらでは、コロナ禍でも記者席だけは縮小されない、減らさない」という事だった。

　裁判長が入廷しても被告席は空席のまま。弁護士すら来ていない。原告側だけの出席で裁判は始まった。Ｔさんの意見陳述は、静かだがゆるぎない信念が伝わって来て、この人を応援していくぞと心からそう思った。陳述書のコピーもPDFも配信されたので、ぜひ読んで欲しい。

　次回の公判は４月２８日(木)午後３時半と決まって閉廷。

　この後１１時４０分から岩手県民会館第３会議室で記者会見。記者からの「裁判で訴えたい事は？」の質問にＴさんは「待遇を公正に。これからの社会に出て行く若者のために頑張りたい」と答えた。

　引き続き、同じ場所で『支援する会結成総会』が行われた。原告の霜越弁護士は記者会見の後、これから仙台で裁判があるとの事で、車でトンボ帰りした。代わりに星野委員長が、闘いの経過・課題などを報告した。「会社側の荒川法律事務所から答弁書がきて、全部棄却しろと言ってきた。比較対象は事務員ではなく正社員全部。会社はどうも、これから同一労働ではないという証拠を作ろうとしている」と話した。その後、自己紹介を兼ねて出席者全員が発言した。郵政退職者ユニオンの方は飛行機で支援に来たと言う。支援の皆さんの発言からも、いろいろな闘いの情報を得た。

　当日の夜、この裁判の模様が「岩手朝日テレビ」のニュースやヤフーニュースで報道された。↓
https://www.iat.co.jp/news-iat/news-601656/

　その他、写真・感想文は女闘労倶楽部ホームページ（https://metroclub-2021.jimdofree.com/）で公開するので、そちらをご覧ください。