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「慰安婦」問題解決求めるソウル「水曜デモ」30年〜新宿でアピール

尾澤邦子

 1月19日(水)昼休み、毎月第3水曜日に新宿西口で行われている水曜行動in新宿に久々に参加しました。戦時性暴力問題連絡協議会が中心となり、「日本軍『慰安婦』問題の解決は、女性の人権・平和の未来をひらく!」と訴え、チラシを配布してアピールしています。この日は1992年に韓国ソウルの日本大使館前で始まった水曜デモが30周年となることから、「水曜デモ30年を振り返り、歴史否定が横行する日本の現状を問う」という企画で行われました。

 司会者は「女性の人権、平和への思いを訴えてきた韓国の日本軍『慰安婦』被害者のハルモニ(おばあさん)たち。二度と性暴力の被害をつくってはいけないという思いを訴え続けてきたのが韓国の水曜デモです。私たちはそういう思いと連帯してアピールを続けています」と語りました。

 「女たちの戦争と平和資料館」館長の池田恵理子さんは、「韓国の水曜デモは今日で1527回目となります。世界で一番長く続いているデモです。30年たっても『慰安婦問題』が解決していないということです。日本政府の対応は、『慰安婦問題』をなきものにしようと様々な形の妨害とか無視とか、この問題について逃げ続けてきました」と、「慰安婦問題」への日本軍の関与と被害女性への強制を認めた「河野談話」を否定する動きが続いている現状を、変えていく必要があることなどを訴えました。


*「女たちの戦争と平和資料館」館長の池田恵理子さん

 韓国の「慰安婦」被害者、黄錦周(ファンクムジュ)さんについて紹介がありました。ファンさんは2013年4月に亡くなっていますが、日本政府に対して謝罪を要求し続けました。1941年2月、満18歳のとき、日本の軍需工場で働くようにと強要され、列車に乗って着いたところは旧満州の日本軍部隊。4年半、敗戦まで軍人の性の相手をさせられ、人間以下の扱いを受けたと訴えました。今も戦時下でたくさんの女性たちが性暴力にあっていますが、ファンさんは、性暴力は絶対に許されないと語っていました。ファンさんの思いを受けとめ、日本政府に対して、「慰安婦問題」の事実を認め、謝罪、賠償を行うよう求めていこうという訴えがありました。


*黄錦周(ファンクムジュ)さんのパネルを前に

 12時30分から13時30分まで、道行く人々はパネルに目をやったり、チラシを受け取ったりしました。参加者は22名、チラシは約150枚配布したとのことでした。
 性暴力により傷ついた心と身体は、生涯癒えるものではないと思います。日本軍の性奴隷とされた女性たちに対し、日本政府はその事実を認め、謝罪・賠償を行ってほしいです。


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