本文の先頭へ
LNJ Logo 盗聴法に反対する市民連絡会 : JR東日本・顔認証監視カメラへの抗議と質問状
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1632751089112st...
Status: published
View


小倉です。盗聴法に反対する市民連絡会で下記の抗議と質問状を出しました。

https://www.jca.apc.org/shiminren/?p=301


JR東日本御中

盗聴法に反対する市民連絡会

9月20日過ぎに、報道各社が相次いでJRの駅や車両などの監視カメラ8千数百台に顔認証の
仕組みを搭載し、ネットワーク化しつつ、服役した人、指名手配者、うろつくなどの不審
行動者などを、データベースと照合して監視するなどの措置をとっていることが報じられ
ました。その後、一部の機能については停止したものの顔認証監視カメラのネットワーク
基盤そのものは存続したままだと報じられています。

7月6日付の「JR東日本ニュース」では、今後更に、改札口、ホームについては、約1,200
駅で約25,000台を、車両については、新幹線、在来線含めて1万両以上が「整備対象」と
されています。「東京 2020 大会」のために「お客さまに安全かつ安心してご利用いただ
けるよう、鉄道のセキュリティ向上」を目的としながら、実際には、顔認証監視カメラの
ネットワークを恒久化する意図をもっていると判断しています。

今回のJR東の顔認証システム導入は、公共交通機関を利用する者全てのプライバシーに対
する侵害行為です。また、刑期を終えた人を再犯するのではないかという偏見によって扱
い、推定無罪の原則を否定し、更に、「うろつく」者への監視は、野宿者を標的にしたも
のであると推測され、いずれも基本的人権をないがしろにした措置であって、見過せませ
ん。また、このシステムでは、全ての利用者の顔データを収集し、そのなかから条件にあ
う者をピックアップすることになります。従って、明示的に標的とされた人々だけでなく
、不特定多数を監視することになります。このシステムはJRを利用する利用者全員のプラ
イバシーの権利を損うものだと言わざるをえません。 従って以下について要求し、また
この間の経緯についても明らかにすることを求めるものです。

(要望事項)

(1) 本システムを開始して以降、取得し、蓄積したデータを廃棄し、顔認証のシステムを
完全に廃止すること

(2) システムやデータベースの構築に協力した関連企業を明らかにすること

(3) 今後、顔認証を含めて、生体認証技術の利用をしないことシステム導入の経緯につい
て明らかにすること

(質問事項)

以下の点について、事実関係を明らかにしてください。

(1) 顔認証システムそのものについて ・いつから検討してきましたか。

・現在の稼動状況(稼動しているカメラ台数、駅などの施設など)

・「顔認証技術により不審者を検知」する場合、検知にはどのようなデータベースを利用
していますか。また、データベースとの連携の具体的な方法について説明してください。

(2) 7月6日付「JR東日本ニュース」に「顔認証技術の導入に当たっては、個人情報保護委
員会事務局にも相談の上、法令に則った措置を講じています。」との記載があります。

・いつ、どのような内容の「相談」をし、どのような回答を得たのかを明らかにしてくだ
さい。

・「法令に則った措置」の具体的内容を説明してください。

・この他に、顔認証技術の導入の是非やプライバシーの権利など利用者の権利についてど
のような検討がなされましたか。

以上について、2021年10月5日までに回答をいただきたい。

Created by staff01. Last modified on 2021-09-29 09:10:56 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について