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改憲手続法修正案、参議院憲法審査会で可決

「とにかくくやしい。」


6月9日参議院憲法審査会が開催され、改憲手続法(国民投票法)修正案(衆議院原案)が、自民、公明、立憲民主、維新、国民民主の賛成で可決した。この過程で日本維新の会が、「立憲民主党の修正案に関する」ということで、「(今後3年間)日本国憲法の改正案の原案の審査を妨げると解してはならない」という修正案を提出した。これに対して、立民、国民は原案(衆議院案)賛成、維新案反対で討論、共産は原案も維新案も反対で討論した。結果、維新案は少数否決された。


散会後、傍聴者を中心に報告集会が参議院面会所で行われた。以下、発言者の主な言葉である。
福島瑞穂さん(社民党・参議院議員):「はりさける、こんなことですむのか。これから改憲の動きがすすむことを恐れている。怒りだけではだめで、がんばりましょう。」
山添拓さん(共産党・参議院議員):「大勢の傍聴者が力になった。これまで改憲を許してこなかった。菅首相をして、(改憲が)難しいと言わざるをえないという状況を作ってきた」
大江京子さん(弁護士):「この間『改憲問題対策法律家6団体』で要請してきた。衆議院はひどかったけど、参議院でずいぶん雰囲気が変わった。簡単に改憲を許さない取り組みを市民でさらに作っていきましょう」
高田健さん(総がかり行動実行委員会):「私は、2017年に安倍4項目改憲案を見て本当に危機感を感じた。今は、そこにもどった感じがする。修正案はまだ通ったわけではない。11日に本会議にかけらえる予定。私たちは、11日12時(正午)から衆議院第2議員会館前で集会をやります。」


参議院での改憲手続法修正案質疑は3回(うち参考人質疑が1回)であった。非常に少ない。これで、改憲手続法の問題点を洗い出すことができるわけがない。ただ、参議院の審議の中で自民党と立憲民主党の思惑が全く違うことが明らかになった。つまり自民は次のステージは改憲、立憲民主はCM規制等の議論が先という風に。改憲を許すか否かという論点はまだ維持されている。(湯本雅典)

*行動予定(予定を修正しました)
6月11日(金)12時30分〜13時15分 国会参議院議員会館前集会(主催:総がかり行動実行委員会・全国市民アクション)


Created by yumo. Last modified on 2021-06-10 15:04:23 Copyright: Default

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