福島双葉・10年・このままオリンピックの強行でいいのか | |||||||
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福島双葉・10年・このままオリンピックの強行でいいのか3月11日私は、初めてJR常磐線「双葉」駅に降りた。ここは未だ帰還困難区域であり、駅の西側は入ることができない。そこには、フレコンバックが積みあげてあり、「さあ、双葉町の未来をはじめよう」というスローガンがかかげてあった。福島県民にこの10年間大きな困難をもたらしてきたフレコンバックにこのスローガン。私は、これはありえないと感じた。↓JR双葉駅の西側にあるスローガン 双葉駅の東側は入ることができる。線量は、私の線量計で0.6μSv/毎時。政府が決めた除染に必要な線量の0.23μSv/毎時の約3倍。東京・上野駅付近の線量0.03μSv/毎時の約20倍だ。周辺は誰も住んでいない様子。そして、オリンピックの聖火がここを通ることになっている。除染が必要な線量が未だあるこのエリアを、聖火ランナーに走らせるのか。 ↓奥に見えるのが双葉駅 シャトルバスに乗り、「東日本大震災・原子力災害伝承館」へ行く。伝承館の内容には賛否両論がある。私は、伝承館の展示内容に高レベル放射性廃棄物の最終処分の問題、汚染水の福島県の海への排水の問題についてまったく触れていない事は非常に不十分だと感じた。 ↓東日本大震災・原子力災害伝承館 伝承館は、福島第1原発から約1kmのところにある。原発と伝承館の間には、福島県内の各地から持ってきたフレコンバックが埋められた「中間貯蔵施設」がある。つまり、「伝承館」のすぐそばに中間貯蔵施設があるのだ。 ↓福島第1原発の排気塔(伝承館から約1km) ↓中間貯蔵施設(伝承館と近接している) また3月11日、「東日本大震災双葉町追悼式」が伝承館の隣の施設で行われた。中間処理施設のすぐ近くで「追悼式」が行われたのだ。中間処理施設の建設のために立ち退きをせまられた人がいた。私は、その近接地で「追悼式」を行うということに大きな疑問を感じた。本当に国や県は、被災者の気持ちを考えているのだろうか。被災者無視の問題を残したまま、東京オリンピックが強行されようとしている。(取材3月11日・湯本雅典) Created by yumo. Last modified on 2021-03-18 23:45:42 Copyright: Default |