Tweet

ユナイテッド闘争団、銀座デモに250人〜12月の控訴審判決を前に

　10月1日、ユナイテッド銀座デモは250人が連帯する隊列が続いた。「ユナイテッド銀座デモ。雨ニモマケズ、風ニモマケズ、デモになるかと心配しましたが、現在銀座は雨も風も止みました。今日はユナイテッドに向けて全力で訴えます」と台風16号接近でデモ開催が心配しているときに、吉良さんはフェイスブックで訴えた。集会デモの始まる頃には、幸い雨は上がった。18:30、銀座築地川公園の集会には、続々と支援者が集まり、横断幕が掲げられ、のぼり旗はなびき、ボードは高く舞った。（報告＝宮川敏一）

【ユナイテッド争議】
　ユナイテッド闘争が始まって5年目を迎えた。東京地裁一審の不当判決に屈せず、控訴審では、UAグループに見直しを求め、5月31日に結審。12月には判決という重大局面を迎えている。コロナ禍の厳しい状況だが、労働者の雇用を守る、安易な首切りは許さない、雇用と生活を守る、誰もが不安定雇用に終止符を打とうと、広く呼びかけ銀座デモを実施した。

【デモ出発集会】18:30　銀座築地川公園

【原告の決意】
◆吉良紀子さん
　私たちの裁判で不当判決が出されると、経団連は大げさに「解雇はできるんだ」と機関誌に載せました。私たちはこんな解雇は絶対に許せないと、新しい弁護団とともに控訴しました。5月に結審、12月には判決と裁判所から伝えられました。同時に進む中労委、都労委でも判決を待っています。誤ったことはしていない。プライドを持って仕事をしてきました。皆さんの支援を受け頑張ります。

◆千田正信さん
　足下の悪い中、こんなの多くの皆さんが集まっていただき感謝しています。今回で銀座デモは5回目になります。高裁が公正に、厳粛に判断せよと求める銀座デモです。ユナイテッドにとっても、この裁判が悪い結果になっても、闘いは終わらないです。そのメッセージと怒りを込めた銀座デモにします。皆さんよろしくお願いします。

◆萩尾弁護士
　コンチネンタルミクロネシア航空、ユナイテッドの合併で空前の利益を上げている。解雇できるはずがない、解雇した背景にあるのは、ＡＦＡ（米国産別組合）が自らの権利を侵害するものはまかりならん、ということ。使用者側も要求、意向、全労や闘う組合を排除したことが一致して、組合差別で排除をした。許されない行為に中労委、都労委に質し、裁判結果を見る状況にある。この闘いが成就するかの時にきている。銀座デモなど大衆からの声を結集して勝利判決を勝ち取りましょう。

【連帯挨拶】
◆渡邊洋全労協議長
　私たちの先人が勝ち取ってきた雇用慣行など不十分であっても守らなければいけない。時を超えて、皆さんと一緒に連帯して、前進させていく責任があると思います。この国の秩序が外国でも逆に同じような悪弊をしているということを思いをはせながら、私たちは国際連帯ということを確認して、ユナイテッド航空がやろうとしている悪辣な行為をきちんと止める。頑張りましょう。

◆青柳中部全労協議長
　団結権の弾圧と侵害を許さない。労働組合は、会社と平等に交渉をするには、団結権がないとできない。一方的に労働条件を切り下げられ、シフト勤務、雇用の切り捨て等々、労働条件が守られず首を切られていく。中部全労協は国鉄闘争で学んだ連帯と団結がいかに大切なことなのか成果として残しました。ユナイデット争議も団結と連帯で勝利を目指しましょう。

◆金澤東部全労協議長
　台風が来ても断固デモをやる。労働者の意地で雨も止み、風も止まる状況になっている。今もなお、コロナを理由に整理解雇が続いている。ふざけるな！そんな解雇がまかり通れば明日は我が身です。地域共闘の力で頑張る。闘っていきたい思いを銀座デモにぶつけます。

◆渡辺東京労組書記長
　原告の二人は何も悪いことをしていないのに、日本の労働組合員ということで解雇になった。こんなでたらめな解雇は許せない。5年半ぶれずに、まっすぐ闘ってきた。高裁判決がありますが、最後まで諦めずに連帯して闘います。

◆菅野東部労組委員長
　ユナイテッド争議を千田さん、吉良さん、全労の仲間とともに闘います。二人が勝利をする確信を持って闘う。ユナイテッドに1ミリも道理もない。正義は私たちにある。私たちに道理がある。団結は私たちにある。台風の中、このように多くの仲間が結集する団結がある。ユナイテッドを包囲して、仲間を職場に戻す。皆さん頑張りましょう。

◆内田・韓国サンケン電気を支援する会
　いつも全労、ユナイテッドの仲間が支援してくれる。ユナイテッドの闘いはサンケンと同様であり、共闘もしてきた。サンケン電気は韓国の安い労働者を食い物にする。韓国の労働者なら何をやってもいい。国の違いで判断をする。許されない。事務局次長の尾澤さんが逮捕されたのは、地労委の勧告を無視したサンケンに話し合いを申し入れをした5／10です。130日にも及ぶ拘束は人権的にも許されない。ユナイテッド争議と一緒に闘い勝利しましょう。

◆山口宏弥ＪＡＬ争議団・ＪＨＵ委員長
　3年半前に当時の社長が「解決をする」と発言があった。この間、特別協議というものをやってきましたが、全くラチがあかない。私たち3人のパイロットが、組合資格もなく団交にも参加できないできた。4月にＪＨＵを立ち上げました。直ちに団交を申し入れたが拒否、都労委に救済を申し立てをしました。間もなく3回目の調査に入る。また、ＪＡＬ破綻の中で、国交省も使用者であり、責任もあると団交申し入れをした。昨日は団交拒否の電話口頭連絡があった。三つの労働組合と連携して、ＪＡＬの不当解雇は絶対に許せない。ユナイテッドと同様にＪＡＬも空前の利益が。その後にはパイロット、客室乗務員を大量に採用をしている。世間に訴え、運動を広げて連帯して頑張ります。

◆団結ガンバロー
　千田さんので団結ガンバローがされた。

◆椎葉中央区労協事務局長
　デモコースの案内と指示をしました。

【銀座デモ】19:00〜40
　デモコースは、昭和通り、マロニエ通り、西銀座通りを回るように銀座6丁目まで、のぼり旗をなびかせ、ボードが舞い、千田さん、吉良さんのコールが行く人に届き、銀座の夜に響いた。参加者は250人だった。12月に開廷する東京高裁は判決！ 是が非でも復職、勝利を勝ち取る。簡単に首を切ることは許さない。皆さん頑張りましょう！