北穂さゆりの出演後記 : まさに白熱したトークセッションだった | |||||||
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●北穂さゆりの出演後記(レイバーネットTV 6/16放送) 五輪特集 まさに白熱したトークセッションだった→アーカイブ録画(104分) 「予期せぬ不当弾圧により、正義のために闘う日常を奪われ、囚われの身となった尾 澤孝司さんを返せ」最初の特集では、レイバーネット関係者の連れ合いでもある尾澤 さんが、5月10日、埼玉県新座市サンケン本社前で、身に覚えのない「暴行」「威力 業務妨害」で逮捕された経緯や、今後の展開について、担当の浅野弁護士から話を聞 いた。韓国サンケン労組の闘争に端を発した、今回の不当逮捕事件は、関西生コン事 件同様、労働運動への弾圧であると同時に、警察や司法がどれほど経済界と慣れあい 仲睦まじいかを明らかにした。このコーナーを通して唯一安心できたのは、接見した 弁護士によると、拘留中の尾澤さんは囚われてなお、闘う気力を持ち続け、お元気で あるということ。起訴された以上、できることは限られているが、レイバーネットの 仲間のために、わたしもともに闘うのだという意思を新たにした。 そして、ジョニーさんの歌は、続く特集の話題オリンピックにちなんだもの。乱さん の川柳も、五輪への怒りを吐く2発の痛烈なスパークだった。 後半のテーマは「オリンピック中止一択の理由」出演は司会の京極紀子さん(五輪災 害おことわり連絡会)、ゲストには、谷口源太郎さん(スポーツジャーナリスト)、 井谷聡子さん(関西大学)、岡崎勝さん(自由スポーツ研究所主催)、松井愛子さん (駒込病院)を迎えた。ゲストそれぞれが中止の理由を紙に書き持論を語るという、 まさに白熱したトークセッションだった。思わず身を乗り出して聞いた興味深い話を かいつまむと、バッハ会長らの裏の顔を暴いた谷口さん、オリパラのジェンダー問題 を鋭くとらえる井谷さん、そしてオリンピックは現代のアヘンという岡崎さん。現役 医療者の松井さんは、オリパラ災害と呼ばれる現実、一般病棟を縮小してまでコロナ 対応をする今、オリンピック開催などとんでもないと語った。 論陣の多岐にわたる話を伺うと、問題はなにも東京オリンピックだけではないと思え た。むしろ五輪という体育イベント自体が、メダル史上主義、オリンピックナショナ リズムなど、社会に害悪をなすだけのものに思えてくる。個人と社会とスポーツの理 想的な関係は、どうも、オリンピックとは真逆なところにあるようだ。 *写真=小林未来 Created by staff01. Last modified on 2021-06-18 09:59:37 Copyright: Default |