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国民投票法案強行やめろ!〜国会前で「平和といのちと人権を5・3憲法大行動」

 5月3日13:30、国会正門前で憲法大行動(憲法集会)が行われた。コロナ禍で有明臨海公園で開催が不可能となったことで、昨年に引き続き同場所になった。今国会では衆院で憲法審査会が開会され、菅政権は「改憲手続法(国民投票法)7項目修正案」を5月7日にも強行採決する構えでいる。私たちは憲法改悪は絶対に認めない思いを強く持ち「国会正門前憲法大行動」に臨んだ。国会議事堂を背に舞台に立つ菱山南帆子さんの「憲法変えるな!」「国民投票法案強行採決ヤメロ!」の声が国会周辺に響く中、憲法大行動が開会した。(宮川敏一)

【開会】13:30
◆司会者:松村真澄さん(国際交流NGOピースボード)
「平和といのちと人権を5・3憲法大行動」をスタートします。取るのはフィジカルディスタンスです。皆さんとコロナ禍での健康を気遣い進めて行きたいと思います。よろしくお願いします」。

◆主催者5・3実行委員会代表挨拶(小森陽一さん)
「かつてない緊迫したなか、74回目の憲法施行日を迎えています。安倍首相の改憲政治を受け継いだ菅政権は連休明けの国会で、国民投票案の採決を狙っています。また、菅政権の無錫によって新型コロナウィルスは拡大するばかりです。多くの方が働く場所を失い貧困に追いやられています。とりわけ多くの女性たちにしわ寄せがいっています。国は社会福祉など公衆衛生の増進に努めなければならない。そのように規定した憲法25条に菅政権の政治は全く違反をしています。だからこそ憲法25条、男女平等を規定した24条をちゃんと政治の場で実現しろと主張していかなければならない。個人の尊厳さえ奪われようとしている。憲法13条に真っ向から違反するものです。生命、自由、幸福追及に対する権利が私たち一人ひとりにあるんだと言うことを明確にしたい。皆さんと力を合わせて憲法を守りましょう」。

◆雨宮処凛さん(反貧困ネットワーク世話人)
「今日もこの後、3時から大人食堂に行くので最初に話させていただきました。この1年間の困窮者支援は野戦病院で、去年4月に反貧困緊急アクションSOSを立ち上げた。連日の対応が続いた。1年1ヵ月で700件以上のSOSが来た。家賃が払えない、アパート追い出された。5日間何も食べていない。路上生活がきつくなんとかしてほしい。自殺するつもりで荷物を捨てた等々、深刻になっている。国が困窮者を救済する手立てが全くないのがこの国です。生活保護が増えない。増えるのは女性の自殺です。私は憲法25条を便利グッズのように使い救済運動を続けています」。

◆政党連帯挨拶

●立憲民主党(枝野幸男代表)リモート
「菅政権下でコロナ対策の不備から、救えた命が救えない状況が続いている。景気悪化は、国民の困窮を増やしている。特に女性が多く、憲法25条の保障されていない。これは課された大きな課題です。菅政権は、このようなときに緊急事態条項を突きつけてくる。憲法の制約を受けない独裁政治を目指している。決して許してはいけない。憲法は国民のものです。国民が自由と権利を保持するために努力を続け、皆さんと頑張ります」。

●日本共産党(志位和夫委員長) リモート
「2年連続のコロナ危機での憲法記念日になりました。深刻な感染拡大が広がっています。これが憲法に関係があるような方便を政府は流します。全くの誤りです。後手後手のコロナ対策をしてきた菅政権の誤りです。まさに人災です。憲法25条は国民の生存権を保障しています。社会保障と公衆衛生を義務づけています。この義務を果たしていない。PCR検査数は世界144位、ワクチン摂取数は118位です。政府は国民の命を守れと強く訴えます。ジェンダー平等についても政府は避けている。当たり前の政治をしないで憲法改正など言語道断です。5月6日にも国民投票法の強行採決のかまえがある。コロナ禍で大変な状況にあるにも関わらず自衛隊明記と緊急事態条項を早急に進める恐ろし火事場泥棒の菅政権を断じてストップをかけましょう」。

●社会民主党(福島瑞穂党首)
「憲法を守り、憲法を活かして行きましょう。74回目の施行日、私は日本国憲法が大好きです。女性は選挙権を持つことができました。憲法があって基本的人権、平和主義そして国民主権が活かされてきた。74年間を更に充実したものにする。コロナ禍で暮らしは大変。生きたいけれど生きられない。死にたくないけど死んでしまう。憲法25条が全く保障されていない。25条の保障がむなしくされている。憲法を守らない菅政権は退陣させましょう。みんな力で75年の平和憲法をまり抜く決意です。全国で頑張る国民と平和憲法を守りましょう!政府が進める緊急事態条項は、国会を無用にする無用論です。戒厳令です。危険な菅政権は終わらせましょう!」。

●沖縄の風(伊波洋一議員)
 沖縄からリモートで参加します。かつての沖縄戦では県民が戦争に巻き込まれ多く亡くなった。76年前の4月9日の未明から嘉数高地の戦闘が始まり、沖縄戦最大の激戦になりました。1日の先頭で日本軍死亡者420名、米軍(戦死者負傷者)326名がありました。このとき日本軍は県民を恫喝して逃げることを許しませんでした。悲劇が広がりました。この地と普天間飛行場の間に川があり、戦後に戦死者を川沿いに埋葬されました。それでも多くの遺骨が私の子ども時代まで川地に残っていました。2度と沖縄戦のような戦争を起こしてはいけません。沖縄は12万人もの戦死者を出しました。沖縄は米軍基地が残り爆音と危険のなかで過ごしています。沖縄を苦しめているのは日本政府です。南西諸島の緊張を戦争へ導く菅政権にNO!を突きつけましょう。憲法を守りましょう」。

◆れいわ新選組(山本太郎代表)メッセージ
「憲法を守らない政治が憲法を変えることは詐欺師の行為! ドロボーが窃盗罪をすること同じ意味だ。それが菅政権の正体。コロナ終息まで毎月10万円、消費税廃止、財政出動で憲法25条を今こそ守らせよう」。

◆羽場久美子さん(神奈川大教授)
「コロナ禍は世界に広がり多くの感染者、多くの人が亡くなっている。その中で、ワクチン接種は世界レベルで最低。とても先進国といえない。政府は平和の大切さを軽視しています。それが原発再稼働です。原発事故の悲惨さを忘れる政府の責任は重大です。歴史的に、日本はアジアの国から多くを学び今日の発展もある。憲法の理念は、『自由は強い者より弱い者に与えられる』。それが民主主義であり、人々を守るための自由です」。

◆清水雅彦日体大教授
◆田中優子法政大学前学長
◆山口二郎法政大学教授

◆行動提起(菱山南帆子さん)
5月6日12:00〜12:30 国民投票案反対集会 衆議院第2議員会館前
5月6日12:30〜13:00 デジタル調設置等6法案反対集会 衆議院第2議員会館前


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