北穂さゆりの出演後記 : 入管法とミャンマー、まず事実を知ってほしい | |||||||
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●北穂さゆりの出演後記 入管法とミャンマー、まず事実を知ってほしい今回は2本の特集でありながら、根底に流れる問題意識はひとつ。”いま「ミャン マー・入管法」を考える” 入管法改悪反対を掲げてはじまった最初の特集、ゲストはジャーナリストの樫田秀樹 さん。仮放免中のスリランカ人バンダーラ・ダヌカさん(写真上)がオンライン出演した。ダヌ カさんの入管での壮絶な体験を聞いて、正直、身の毛がよだった。酷い皮膚病になっ ても、治療もしてもらえない。入管では本人ではなく職員が、医師に見せるかどうか 決めるという。日本でこんな人権侵害があるとは、ダヌカさんの母国の身内も信じな いというが、これが事実だ。この入管法改悪への道筋は、2016年ごろ東京オリンピッ クを機に「社会に不安を与える外国人を排除する」という目的ではじまったそうだ。 番組は彼の話を中心に、入管に権限が集中しすぎる実態を暴く。
ふたつめの特集はミャンマー問題。コロナの陰で、注目すべきミャンマー情勢は、テ レビではなかなか報道されない。ミャンマーでもSNSの遮断など、言論弾圧が強化 されているという。ゲストの在日ビルマ市民労働組合委員長ミンスイさん(写真下)で、彼の話 しを中心に聞いた。ミンスイさんによると、今回のデモの中心は若者だという。在日 ミャンマー人のデモの様子は、SNSで見たことがあるが、彼らはやはり若く、「コロ ナ禍に集まってごめんなさい」と謝罪していた。同じくゲストのライターHIROMIさん は、ビジネスを通じて日本政府や企業とミャンマー国軍との関係が、とても深いこと を指摘。関係企業のリストが写ると、スタジオ内にため息が聞こえた。 さらにレイバーネットテレビでは、これまでも重ねて報じてきた技能実習生問題な ど、安い賃金で働く外国人の人権をどう守るかという課題を突き付けられた。日本企 業のサプライチェーンが存在する海外には、日本製品は人権侵害でできているという 言葉があるというが、解決の途があるとすれば、まず、事実を知ることからである。 *写真=小林未来 Created by staff01. Last modified on 2021-04-23 12:17:27 Copyright: Default |