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朝鮮学校差別反対集会〜官民ヘイトの中で私たちはどう闘うのか

 11月21日、東京都・文京区民センターにおいて、朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会が主催する集会が開催され、会場満席となる約100人が参加した。集会では、安田浩一さん(ノンフィクションライター)の講演に続いて、朝鮮学校を支援する都内各地域からの報告が行われた。

 「草の根ヘイトの実態」と題して講演した安田さんは「日本社会には、官のヘイトとしての文科省と民のヘイトとしてのヘイトスピーチを行う市民団体がある。民のヘイトは官のヘイトに影響を受けており、官と民は連携しながら差別社会を作り出している。マスコミは、ヘイトスピーチを行う団体について、中立報道の名目で容認してしまっている上に、『社会が分断されている』との言葉で簡単に片付けてしまう。分断という言葉は、いまでもメディアで多く使われている言葉であるが、この時に使われる分断は、社会のマジョリティの側が勝手に作ったものであり、マイノリティの側が望んだものではない。その意図的に作られた分断が差別を作り出しているのではないか。私たちは、これら差別社会を絶対に許してはいけない。メディアが強いてくる分断に反対の声を上げていこう。差別に反対することは、私たちの社会が壊れてしまうことを防ぐためにある」と訴えた。

 続いて、「立川町田朝鮮学校支援ネットワーク・ウリの会」や「朝鮮学校とともに・練馬の会」、「東京朝鮮第六幼初級学校友の会」、「東京朝鮮第四幼初中級学校を支援する区民の会」から活動の報告があった。

 消費税率の引き上げに併せて始まった幼児教育と保育の無償化は、朝鮮幼稚園など一部の施設を対象外としたままだ。この官によるヘイトが民のヘイトを助長していることにならないか。

 現在、一部の朝鮮幼稚園には支援に関する文科省の調査事業が行われている。これに関連して、幼保無償化を求める朝鮮幼稚園保護者連絡会は、幼保無償化制度から対象外とされた施設に対して来年度から実施される幼児教育類似施設に関する「新たな支援策」の対象に、全ての外国人学校幼稚園を含むことを求める署名を呼びかけている。(金子通)


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