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悲痛な叫びに胸がこみあげる〜佐野SAストライキ現地レポート

    宮川敏一

動画(35秒)

 一度収拾したと思われた東北道佐野サービスエリア(SE)の解雇争議は、再び解雇通告やと正当なストライキを違法と決めつけ賠償金請求と加藤委員長の自宅待機をしてきたことで、ストライキを決行する事態になった。11月8日から毎日、レストラン限定(7:00〜8:00)で1時間の時限ストライキをすると3日、(株)ケイセイ・フーズに通告した。組合は、11月8日予告通りスト決行をした。当日の朝、佐野(SE)上りには、加藤正樹委員長はじめ20人の組合員が「ストライキ決行」「加藤さんを守れ」などの横断幕を持って参加した。

 マスコミも大勢取材に来ていた。支援者も含め40名あまりがレストラン前に集まった。レストランは会社が用意していた人で営業を開始した。悔しい思いで見守った。

 加藤委員長がストライキ決行の思いをマスコミを前にして語った。「今日が山場だった。組合員20人が集まったが大変だ。この間に20人が退職、9人が台風被害で出てこれない。大勢のお客さんが来ているのに4人で切り回している。他の場所も同じ。忙しくても人がいない。職場は限界にきている。7:30に社長に申し入れしたが、『貴方は自宅待機だ、帰りなさい』と話も聞かない門前払いだった」

 組合員から「加藤さんを辞めさせない」「私たちの職場を改善させてくれた絶対に守る」と悲痛な叫びが続いた。会社は「加藤氏が自発で退職する。そうでなければ、組合員にも損害賠償を求める」と恫喝をかけている。この事態に委託元のNEXCO東日本と100%子会社ネクセリア東日本が関わりを持たないでいる。

 参加した組合員たちが「助けてくださいネクセリアさん」と何度も叫び続けた。胸がこみ上げた。加藤委員長の悲痛な思いに組合員の女性たちから「がんばれ加藤さん!私たちもがんばります」と励まし合った。ストライキは明日以降も続く。組合運動の経験のない人たちが頑張っている。支援の輪を広げよう。(11月8日午前10時半、現地より速報)

11.8 会社宛の抗議文(ケイセイ・フーズ労組)


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