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労働者の命を守れ!謝罪しろ!〜大久保製壜支部のストライキ行動に200人

動画(8分)写真(shinya)

 7月7日、大久保製壜所(東京・墨田区)で倉庫の製品多段積みが原因の重大労災事故が発生した。3名が受傷し、2名は腰椎・両足骨折などいまだに入院中だ。そんななか東京東部労組大久保製壜支部は、8月23日にストライキを決行し、会社に「心からの謝罪と補償」「多段積みをやめること」などを求めて決起した。

 この日は雨だったが、午前9時には続々と支援の労働者が会社前に集まってきた。町工場の雰囲気が残るこの一帯に組合旗と赤旗が林立し、労働運動が活発だった時代の空気を再現した。人々の表情は険しく怒りに満ちていた。「こんなことがあってはならない」「殺されてはたまらない」、必死の思いが人々を突き動かしていた。会社側は門のすべてに鍵をかけ申し入れ書も受け取らず、ロックアウトしてきた。

 しかし約200人の労働者たちは「会社は謝罪せよ」と元気にコールしながら、グルッと会社敷地の周りを一周した。警察カーも来たが、「警察は私たちの監視ではなく、人殺しをしている経営者を逮捕してくれ」というとすぐにいなくなった。抗議集会では支援労組が次々に連帯のエールを送った。全国一般なんぶの中島由美子委員長は「命と健康を守るというのが労働組合が第一に考えること。組合のたたかいなくして安全なし」と訴えた。

 今回もっとの重傷だった2名は、第二組合の大久保製壜所労組(大労組)のメンバー。しかし大労組はこの問題に取り組んでいない。大労組への抗議もこの日の重要な行動だった。「一緒にストライキに立ち上がろう! 命を守れず何が組合か! 恥を知れ」と大労組の高橋委員長が働いている2階のフロアーめがけて、抗議の声が飛んだ。

 集会でも「いま全国で労災事故が多発している。会社の組合があっても相談にのってくれない」との実態報告があったが、労働組合の責任はますます大きくなっている。大久保製壜支部金沢委員長は行動終了後インタビューに応え、「組合の活動や労基署の動きによって、多段積みに関して改善の方向も出ている」と言っていた。まさに「たたかいなくして安全なし」である。組合の所属をこえて3人のためにストライキに立ち上がった大久保製壜支部。ある年輩の参加者は「激励に行ったつもりが逆に元気をもらいました」とSNSに感想を寄せていた。(M)

↓ストライキをして参加した自販機産業ユニオン

↓労災事故に遭った当該労働者。「今はコルセット治療中。ひとつ間違ったら死んでいた」

↓「毎日新聞」の報道(東海林智)


Created by staff01. Last modified on 2019-08-24 09:20:24 Copyright: Default

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