米国労働運動 : 教員から学ぶ「ストライキを組織し勝利する方法」 | |||||||
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〔解説〕10月号のレイバーノーツ誌にも教員ストライキ関係の記事が6本掲載されている。9月の新学期にはいってワシントン州の教員がストに入り、ロサンゼルス市の教員も98パーセントの批准率でスト権を確立している。教員のストは他の産業の労働者にも刺激・影響を与えつつある。運輸・倉庫業の労働組合チームスターズの中の改革派「民主的な労働組合を目指すチームスターズ」の新聞に掲載された記事が転載されているので、翻訳する。(レイバーネット日本国際部 山崎精一) 教員から学ぶ「ストライキを組織し勝利する方法」ジョン・マクガフ(民主的な労働組合を目指すチームスターズ)
全国の教員たちは組合員を奮い立たせ、勝利を得ることにより、ストライキ戦術に新しい命を吹き込んでいる。一連のストライキは一般組合員の怒りを火種としている。ストライキの多くは労働組合の公式の指導部によって上から指令されたものではなく、活動家のネットワークによって組織されている。 教員たちは労働組合にとって最強の武器であるストライキを労働組合の戦術として復活させた。労働者が団結し、創造的に組織化し、職場放棄すれば何が可能となるか、教員たちが示してくれている。教員たちはストライキにまつわる悪いイメージを拭い去り、一般組合員もどうしたらストライキを打てるかを示してくれている。その教訓をいくつか上げてみる。 1. ストライキは職場末端から準備する 最初のウェスト・バージニア州でのストライキを生み出したのは一年前に結成された一般組合員の秘密のフェイスブツク・グループだった。その目的は州議会へのロビーイングを調整し、州の三つの教職員組合の間のつながりを築くことであった。ストライキは組合指導部によって指令される場合でも、事前に職場の一般組合員がどれだけ協力し合い準備するかによってその成功が左右される。 2. 小さく始めて、全員を巻き込む アリゾナ州とノース・キャロライナ州での州都での大規模集会は段階的にエスカレートしていった行動の頂点であった。その行動は課題を確認し、要求への支持を広め、組合員を結びつけることから始まった。例えば、組合員に署名を頼んだり、アンケートを取るような小さな一歩から始まる。
3. 創造的な行動で団結と支持を拡大する 全国の教員たちが「赤い服を着る」運動は「団結するアリゾナ教員」AEU(Arizona Educators United)メンバーが毎週水曜日に赤いシャツを着たことから始まった。そしてその運動は一般市民の支持者にも広がった。赤いTシャツを着て、プラカードを持って集団で登校する戦術によって教員皆が参加していることを効果的に示し、組合員にとってもやりやすい行動であった。 4. 一般組合員のネットワークを築く アリゾナ教員連盟の中の一般組合員のネットワークである「団結するアリゾナ教員」は各学校の連絡員を1000人募って任命した。その一部は教員連盟の職場委員だが、その他は「団結するアリゾナ教員」の要求を支持する活動家に過ぎない。 5. 失敗するストはあるが違法なストはない ウェスト・バージニア州の教員ストライキは法律違反であった。職場放棄することによって罰金を科せられたり、即解雇されるかも知れなかった。しかし、そうはならなかった。広い市民の支持があったからだ。団結するアリゾナ教員はいくつかの学校や校区をストライキで閉鎖したのではなく、州の全ての学校を閉鎖したのだ。教員たちがストライキを打ち、職場放棄した州のほとんどは「労働権」州だったが、反労働組合法も数の力の前では無力である。 6. 勢いを保つ アリゾナの教員たちはインターネットでつながり、水曜日に赤い服を着る運動を開始し、その写真を送ることから始め、知事が現れる場面を探し出してそこに大人数で押しかけまでになった。ストライキに成功するには、大小の行動を途切れることなく続け、労働組合の要求を常に中心に掲げ、当局からのしつこい攻撃に反撃していかねばならない。 7. 一般組合員はイケイケだ 労働組合が組合員のやる気とエネルギーを押さえつけるのではなく、育てるようにすれば、ストライキによって組合の力は長い将来にわたって強化される。レイバー・ノーツ誌によると、アリゾナの教員ストの指導者は仲間からある行動を取っても良いかと、尋ねられた。彼女の答えは「何言っているの、私に聞かないで、自分でやったら。」 Created by staff01. Last modified on 2018-10-23 16:42:06 Copyright: Default |