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東京-埼玉87円の最賃格差で1か月タダ働き?!〜白百合クリーニングでは

この短いビデオを見て、東京多摩と近郊地域の最低賃金格差を考えてください。
https://youtu.be/b9KZaHpVDKk

東京多摩から埼玉に100店舗以上を展開する、白百合クリーニングというチェーン店では、パート従業員がそれぞれの地域の最低賃金で働いています。同じ企業で同じ仕事をしているのに、東京の店舗に勤務すると時給958円埼玉の店舗で勤務すると時給871円です。(平成29年10月1日改定)

東京の店舗で働いていたパート従業員が、仮に埼玉の店舗に移動になると、自動的に給料が下がる賃金制度です。この時給87円の差は、一日8時間働くと696円の格差になります。1か月21日一日8時間勤務すると、ひと月で14.616円、1年では135.392円にも格差が広がるのです。

このクリーニングチェーンの埼玉店で1日8時間1ヶ月21日間働いた場合の賃金が146.328円です。これでは1か月タダ働きするも同然です!

わたしは東京と埼玉の境目にある市に住んでいます。勤めるとしたら埼玉で働くほうが、のんびり通勤できそうな気がしますが、賃金的に、1ヶ月タダ働きなんてゴメンです。

埼玉の県立高校授業料の年額が118.880円ですから、年間135.392円の格差は家計的に甚大です。……こうなると、こんなバカバカしい差があるなら、無理して東京都内に働きに行くか、働かずに節約するかと主婦は悩みます。

タダ働きは勘弁!と、埼玉で働く人が減ればこのクリーニングチェーンでは、ますます埼玉店の人員が足らなくなり、今いる従業員がさらなる過重労働に悩むことになってしまうでしょう。

ビデオは「最低賃金大幅値上げキャンペーン」に参加する三多摩労働組合が出演、制作しました。この労組が抱える地域には、最低賃金で働く職場が、23区に比べてはるかに多く、「多摩湖」を超えると賃金が変わると言われています。そしてパート労働者にとっては、最低賃金が実質賃金といえる現状です。(北穂さゆり)


Created by staff01. Last modified on 2018-08-07 15:33:59 Copyright: Default

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