本文の先頭へ
LNJ Logo 「新たな時代に文科省はきちんと取り組みを」/無償化問題、韓国の支援者も要請
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 0615hokoku
Status: published
View


「新たな時代に文科省はきちんと取り組みを」〜無償化問題、韓国の支援者も要請

 6月15日、参議院会館において、朝鮮学校無償化裁判の支援者と朝鮮学校に通う生徒、保護者達が、朝鮮学校にも他の外国人学校と同様に「高校無償化制度」を適用するよう求める要請を行った。要請行動には、昨年に続き韓国から「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」の24人が参加した。

■要請行動に先立ち、現職の参院議員が挨拶

 福島瑞穂議員(社民)は「朝鮮半島情勢について、圧力ではなく対話で問題が解決していくことを望んでいる。日本国内で無償化が進んでいるのに、なぜ朝鮮学校にだけ無償化が実現できないのか。これは行政が作っている差別だ」と指摘。
 大島九州男議員(国民民主)は「高校無償化制度は、旧民主党政権時代に作ったものだ。当時は、外国人学校である各種学校にも就学支援金を支給することを想定しており、当然その制度対象には朝鮮学校も含まれていた。しかし、自民党政権になってから、この制度から朝鮮学校が排除されることになった。日本で生まれ育っている子どもたちは皆平等であり、対北朝鮮外交の第一歩としても、朝鮮学校に対する無償化制度適用が大変重要だ」と述べた。

 山添拓議員(共産)は「米朝会談が実現し、北東アジアの情勢が大きく変わろうとしている。しかし、日本国内では、全国の弁護士会が朝鮮学校への無償化適用すべきとの意見書を採択したことに対して、『そんなことするな』とする圧力があり、その数は13万件にものぼる。残念ながら日本ではそのような事態になっている」と日本国内でヘイトが蔓延している問題を指摘した。
 糸数慶子議員(沖縄の風)は「朝鮮半島情勢が平和的に動いている中で、朝鮮学校の問題にも関心を持っている」との連帯挨拶を述べた。

■韓国の代表が文科省に要請文を手渡す

 要請行動では、韓国からの代表が「私達がこの要請行動を始めたのは、朴槿恵政権の時からだった。その間、私達はキャンドル行動に取り組んで朴槿恵政権を退陣させ、文在寅政権を誕生させた。そして、南北首脳会談、米朝首脳会談が実現し、朝鮮半島は新たな時代を迎えている。世の中が変わろうとしている時に、安倍政権は何を考えているのだろうか。文科省には、きちんとこの問題に取り組んで、この平和の時代に歩みをともにしてくれることを望む」と訴え、文科省担当者に対して要請文を手渡した。〔金子通〕

※朝鮮高校生「無償化」裁判は、東京以外にも愛知、大阪、広島、九州でも行われており、6月26日には東京高裁で控訴審の第2回口頭弁論が、9月27日には大阪高裁で控訴審の判決が予定されている。また毎週金曜日には、朝鮮学校に通う生徒達や支援者が文部科学省前で朝鮮学校にも高校無償化適用を求める「金曜行動」を実施している。


Created by staff01. Last modified on 2018-06-17 12:46:29 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について