安倍政権から9条守れ！～「新宿デモ・若者憲法集会」行われる

　「ここで私たちが怒らなかったら、まともでない政治が当たり前になってしまう。アベ政権を終わらせて私たちの未来ある政治を取り戻していきたい」。6月3日午後、新宿中央公園で行われた「安倍政権から9条守るデモ」の出発集会で若い女性があいさつした。「若者憲法集会」と「未来のための公共」が共催で行った。

　新宿駅を一周するデモはにぎやかで活気にあふれていた。「安倍政権は9条いじるな」「隠ぺい、ねつ造なんでもありかよ」「改ざんセクハラいいかげんにしろ」「安倍政権はもううんざりだ」などリズミカルなコールが続いた。道行く人や信号待ちの若者がスマホで写真を撮るなど関心を寄せていた。右翼の宣伝カーに邪魔されて、ゴールの柏木公園の手前で流れ解散になったが、デモには約2000人が参加して声を上げた。

　新宿デモに先立ち、午後1時半から東京上野公園の野外ステージで若者憲法集会が開かれ、北海道から沖縄まで全国の若者が参加した。参加者は1100名。オープニングの合唱「HE IWAの鐘」は、1995年に沖縄で起こった少女暴行事件をきっかけに創られた歌とのこと。作者のユキヒロさんと合唱団が歌った。

　メイン企画は東京大学大学院教授の小森陽一さんと大学で九条の会をつくって活動している大学3年生の新妻さくらさんの対談。朝鮮半島では話し合いにより戦争終結に向かっているのに、9条改憲は時代錯誤だなどの話で盛り上がった。「私と憲法」スピーチタイムでは、北海道のグループや宮城の農民運動青年部、新潟の青年たちが発言した。神奈川の医労連で活動する青年は「医療・介護現場では人手不足によって長時間・過密労働が常態化し、若者の離職が絶えない。国や自治体に対し、現場の改善を求める署名に取り組み声を上げている。また安倍9条改憲NO！3000万署名にも職場で取り組んできた」との報告があった。エンディングは大阪からやってきた若者3人によるラップとコール。歯切れのよいノリで「安倍政権から9条守れ！」を会場全体でコールした。若者のエネルギーと未来を感じる集会だった。（尾澤邦子）