本文の先頭へ
LNJ Logo 「安倍をコケにするなんて覚悟がないとできないよ」/石川真生「大琉球絵巻展」開催
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 0210isikawa
Status: published
View


「安倍をコケにするなんて覚悟がないとできないよ」〜石川真生「大琉球絵巻展」開催

   堀切さとみ

 名護市長選で稲嶺氏が敗れたショックを吹き飛ばすかのように、2月10日、「原爆の図 丸木美術館」(埼玉県東松山市)に、沖縄から「大琉球絵巻」がやってきた。これは米軍統治下の沖縄で生まれ育った写真家・石川真生さんが、みずから撮った沖縄をつなげて絵巻にしたもの。縦1メートル横30メートルの絵巻は四巻まである。オープニングのこの日は、沖縄から石川さんも駆けつけ、写真を前に熱いトークを繰り広げた。

 「絵巻を作ろうと思ったのは、第二次安倍内閣がオスプレイを沖縄にたくさん移し、中止になると思っていた辺野古基地建設を宣言したから。なんでヤマトは沖縄をバカにして威張ってるんだって思ったからさ」。
 「自分の郷土の歴史を知らないことほど、ダメなことはない」といい、薩摩に侵略された琉球時代から、現在に至るまでの沖縄を友人たちに演じてもらい「創作写真」として表現。ガマから住民を追い出す日本兵、レイプする米兵、すべてノーギャラの「役者たち」が、ものすごい迫真力で迫ってくる。そして沖縄の抵抗の歴史。 人を轢いても裁かれない米軍に、住民が心底怒った「コザ暴動」を誇りに思うと真生さんは語った。

 辺野古基地建設で一番悲しかったのは地域住民が二つに割れたこと。だから容認派の人たちのこともちゃんと伝えた。「カネに転んだ」「容認派はダメだ」と簡単に言う運動家の人たちに不信感をもつ。「こんな心の狭いことじゃだめだよ」と。
 「日本はアメリカのポチ。みんな、そう思わん? でも写真は一度出したら止まらないから覚悟がいる。安倍をコケにするなんて覚悟がないとできないよ。ネットで叩かれたりするけど放っておく」。90分立ちっぱなしでしゃべりまくる石川さんは、ステージ4のガンを抱え、昨年8月に大手術をした人とは思えない。「いつクタバルかわからないからサ、残りの人生好きなことして生きていく」。

 第一巻第二巻は2月21日まで、第三巻第四巻は2月22日から3月4日まで。3月3日、4日は再び石川真生さんが来場し、写真の裏話をたくさん聞かせてくれる予定だ。

※「原爆の図 丸木美術館」

開館時間:午前9時半〜午後4時半(3月1日からは午前9時〜午後5時)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
入館料:大人900円 中高生または18歳未満600円 小学生400円 60歳以上、障碍のある方は半額
〒355−0076 埼玉県東松山市下唐子1401 電話 0493−22−3266


Created by staff01. Last modified on 2018-02-11 15:17:56 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について