声を上げる人たちの映画祭〜「レイバー映画祭」300人参加で大盛況 | |||||||
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声を上げる人たちの映画祭〜「レイバー映画祭」300人参加で大盛況*恵泉女学園大学のチーム →アンケート紹介・感想(キムウニョン)・感想(フクシマ陽太郎)・動画準備中 7月22日東京・田町のレイバー映画祭は、約300人が参加し大盛況のうちに終了した。『標的の島〜風かたか』をメインに中短編の新作8本のプログラムだった。午前の学生・若者作品は、社会問題・歴史問題をテーマにしてものでどれも意欲的作品だった。恵泉女学園の学生がつくった『私たちのフィールドスタディ〜沖縄・済州島・台湾』は、過去の歴史事実にじかに触れることの大切さを初々しい映像で伝えていた。
『原発の町を追われて3』はフクシマの現実を一人の牛飼いを通して突きつけるもので、会場からはすすり泣きが聞かれた。舞台にたった主人公の鵜沼久江さんは「私が言いたいことは2つめの双葉町をつくってほしくないこと」と原発事故で奪われたものの大きさを語った。 『共謀罪が通った日』では元創価学会員(写真上)が「学会がおかしくなっている。声をあげたら処分されたが、負けずに変えていきたい」とアピール。ある人は「レイバー映画祭は“こんな人たち”の映画祭だ」と評したが、それぞれの作品が今の日本のおかしさに声を上げているものばかりだった。 午前の部では『アスベスト〜震災後のさらなる恐怖』では作品指導にあたった武蔵大学の永田浩三教授が、また『流言蜚語の時代〜関東大震災朝鮮人虐殺の現場を歩いて』は、「沖縄と東アジアの平和をつくる会」の若者メンバー2人が登壇した。 午後に上映された『標的の島〜風かたか』は、今の沖縄の現実、それは日本の現実そのものをあること伝え、いま私たちは何をしなければならないかを静かに強く迫ってきた。この映画批評を取り上げた出来たてホヤホヤの木下昌明さんの著作がこの日ロビーで販売された。著者のサイン会もあり、すべて完売したとのことだった。 初公開の土屋トカチ監督の『コンビニの秘密〜便利で快適な暮らしの裏で』は知らないことばかりの連続、マスコミが伝えていないコンビニの裏側に迫っていた。元コンビニ店長の三井義文さん(写真上)が実態を訴えた。 笑いが耐えなかったのが『中村さん』。現在進行形で介護職場のひどい実態をコミカルに描いていた。昨年レイバーフェスタ2016の3分ビデオから発展した作品で、制作者の津田修一さん(写真下)は「この続きも作らせてほしい」とアピールしていた。 最後は229日の遠征闘争の記録を描いた『トゥジェン!〜韓国サンケン労組は行く』(ビデオプレス)。映画祭のために3人の韓国サンケン労組指導部メンバーが来日した。 キムウニョンさん、ヤンソンモさん、オヘジンさんだ。3人とも剃髪姿で闘ってきたが、いまは髪の毛もだいぶ伸びた。代表してキムウニョンさんが改めて「職場復帰報告」と「闘争支援」のお礼を述べた。そして「ユルトン」(律動)で締めた。 恒例の公園二次会には約60名が参加した。北海道・長野からの参加者もいた。非正規差別とたたかっているメトロコマースの女性たちも「元気をもらった」と感想を述べた。韓国サンケン労組メンバーのアピール、ユルトンもあった。自費で来日したおり、会場でカンパを呼びかけたところ約46000円が集まった。 若い人たちの参加も目立った今回のレイバー映画祭。内容的にも「いまの日本」にアクティブにラジカルに迫った作品群で会員作品がほとんど。11回目のレイバー映画祭の進化を感じさせた。(映画祭事務局) *今回上映した作品はDVDになっており、自主上映が可能です。ぜひ広げてください。詳細は、レイバーネット事務局あるいは個々の制作者にお問合せください。→レイバーネット事務局 ↓公園二次会・「飲み屋」三次会の様子(撮影=shinya) Created by staff01. Last modified on 2017-07-26 13:20:28 Copyright: Default |