森友学園の「国有地不正売却」にも抗議～2.24金曜行動レポート

　2月24日金曜日、今夜も官邸前と国会前とで2つの抗議集会が行われた。一つは反原発の抗議集会。6時30分から8時まで「希望のエリア」を含めて、3つのエリアを中心に展開された。

　もう一つは今回で3回めとなる会社員の呼びかけではじまった「稲田朋美防衛相の辞任と安保法制の廃止、南スーダン派遣中止を安倍政権に求める抗議」である。これが8時から9時30分まで。ところが主催側は、9時30分から10時まで、急きょ安倍首相夫人が名誉校長になった大阪の森友学園の国有地売却問題の不正（約8億円）が発覚したので、その抗議も行いたいという。この学園は系列の幼稚園の園児に「教育勅語」を習わせているというから驚くが、またそれを安倍は賞賛していると。

　共産党田村智子議員は、ドイツでは自然エネルギーに切り換わったケースをスピーチしていた。原発はもう時代遅れの産物なのだ。今日（25日）から上映される河合弘之弁護士が監督した『日本と再生』をみると、世界はどんどん自然エネルギーに切り換えていることがわかる。

　稲田辞任を求める抗議集会では、各政党の政治家がスピーチした。民進党（福山哲郎）、社民党（福島瑞穂）、共産党（田村智子）の三者はともに共謀罪の危険性を訴えた。学者の会からは香山リカ、大学生からは中山みゆき、またたまたま参加していた池田香代子も呼ばれて安倍政権のウソを告発した。

JVC（日本国際ボランティアセンター）の今井高樹が南スーダンの現地報告をした。現地報告で驚いたのは、340万人の人々が難民化しているというのだ。海を渡ってイタリアへと向かうドキュメンタリー映画『海は燃えている』の悲惨な難民の原因は、こういうところでつくられている。それを喜んでいるのは誰か。

　主催者発表で参加者は1000人。「来週もがんばりましょう」ということで散会した。
【木下昌明】