本文の先頭へ
LNJ Logo 東京東部労組 : 市進争議が全面勝利解決しました!
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 0523tobu
Status: published
View


みなさま

全国一般東京東部労組委員長の菅野です。
学習塾講師で組織する東部労組市進支部の3年にわたる争議が全面勝利解決しま
した。
以下、詳細につきご報告するとともに、みなさまのご支援に感謝申し上げます。

 *昨年12月、高裁勝利判決を喜ぶ市進支部

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ご報告と御礼
市進争議が全面勝利解決しました!

 組合結成直後の2013年以来、連続的な不当雇い止め解雇撤回を求めて闘ってきた東
部労組市進支部の争議が全面勝利解決しました。昨年末の2名(佐藤・高畑組合員)の解
雇撤回に続き、その後に雇い止め解雇を受けた4名の解雇撤回
・並木委員長の職場復帰をかちとることができました。

学習塾大手で「市進予備校」「個太郎塾」などを展開する株式会社市進の事業形態の一つ
である「市進学院」(小・中学生対象の学習塾)の講師8名は2012年12月、東部労
組市進支部を結成しました。
市進学院の講師は一年ごとの有期雇用契約で働いており、組合員について言えば20年以
上に渡って契約を反復更新しています。実態としては常用雇用=期間の定めのない契約に
等しい状態であり、まさに「名ばかり有期雇用」と言えるような状態です。会社は、一年
ごとの契約更新を奇貨として賃金のカットなど労働条件の不利益変更を講師に強いてきま
した。市進支部はこのような状態を是正しようと会社と団体交渉を行ってきましたが、会
社は2013年2月末日をもって組合員の佐藤さん、高畑さんに対し雇い止め解雇を強行
してきました。会社は翌2014年、そして
2015年にも組合員を雇い止め解雇とし、組合つぶしを加速させました。
しかし組合はあきらめることなく、多くの仲間の支援のもと、連続的な大衆行動、労働委
員会・裁判闘争で粘り強く闘ってきました。そして昨年6月には東京都労働委員会、東京
地裁で勝利命令・勝利判決をかちとり、同12月の東京高裁勝利判決を背景に、年末、佐
藤・高畑組合員につき先行して勝利解決(両名の雇い止め解雇撤回)をかちとりまし
た。
そして今年5月20日、中央労働委員会(中労委)において、中労委が提示した和解勧告
を組合、会社双方が受諾したことにより、2013年以来3年にわたる争議につき全面・
一括和解が成立しました。

和解の内容は組合の全面勝利です。
2014年2月末日をもって雇い止め解雇された市進支部安田書記長・土田組合員、翌2
015年2月末日に雇い止め解雇となった並木委員長・大原副委員長への雇い止め解雇は
撤回されました。これにより、不当にも雇い止め解雇となった全員が解雇撤回をかちとり
ました。和解合意書中には「会社は(各組合員との)雇用関係を終了させる(雇止めする
)旨の意思表示を撤回する」旨が明記されています。
また、今年2月末日で雇い止め解雇の通告を受けていた小宮副委員長についても解決とな
りました。
雇い止め解雇撤回にともない、各自へのバックペイ(賃金の遡及払い)も含めた解決金を
会社が支払うこととなります。また、並木委員長が近々に職場復帰します。まさに組合の
全面勝利です!
昨年末の佐藤・高畑組合員の勝利解決、そして今回の中労委での和解により、市進争議は
真の意味で組合の全面勝利解決となりました。

3年にわたる闘いの中で、市進支部は多くの仲間から物心両面に渡る支援を受けてきまし
た。
安田書記長・土田組合員解雇に抗議して開始した署名には全港湾、全日建、全水道東水労
はじめ多くの労組・仲間から多くの署名をいただきました。2度にわたるストライキ闘争
では、全労協、全国一般全国協、国労千葉地本はじめ地域の仲間から多大な支援をいただ
きました。連続的に行った抗議要請行動・アピール行動はコミュニティ・ユニオン首都圏
ネットワーク、東部全労協など、多くの仲間の支援のもと、貫徹することができました。
労働委員会・裁判闘争では棗一郎弁護士・小川英郎弁護士にご尽力をいただき、勝利命令
・判決をかちとることができました。
これら多くの支援があればこそかちとれた今回の全面勝利です。
ご支援いただいたみなさん、本当にありがとうございました!


Created by staff01. Last modified on 2016-05-23 17:59:31 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について