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世界にひろがる「レイバーネット川柳」〜ドイツ人「独狼」さんからの手紙

     佐々木有美

  *鶴彬通信「はばたき」1月15日号

 昨年のレイバーフェスタ2015の川柳募集に、ドイツから「独狼」(マーティン・トーマス)さんが投句してくれました。「黙れ!征け!撃て!死ね!腐れ!安保法」の句が佳作に、「戦争が議会の奥に立つてゐた」が入選しました。そのマーティンさんの手紙(11月20日付)が、鶴彬のふるさと・石川県かほく市の「鶴彬を顕彰する会」の鶴彬通信「はばたき」(1月15日号)に掲載されていましたので、少しご紹介します。

 マーティンさんは、ライプチヒ大学の日本語科の学生で、鶴彬の翻訳・研究をしています。はじめは、戦前の反戦俳句に興味をもっていましたが、鶴彬に出会い、その「抵抗のレベル」に驚き、研究にとりくむようになったそうです。「顕彰する会」とのつながりは、鶴彬の映画と演劇のDVDを彼が注文したことから始まりましたが、レイバーネット川柳班についても手紙に書いてありました。

 「デジタル時代のおかげで、ドイツにいるにもかかわらず、レイバーネット川柳班の活躍もインターネットを通じて見守ることができます。テント広場がもうすぐなくなるのはとても残念ですが、12月にはまた大きなレイバーフェスタが行われるようで、テント撤去が同時に文化人の活躍の終わりではないと安心します。逆に、乱鬼龍のような熱心に自由のために戦う人がずっと頑張ると存じます。フェスタでは鶴彬に関するドキュメンタリーも上映され、川柳コンクールもあるようです。私も鶴彬を偲ぶという意味で投句しようと考えています。句作には上手というわけではないが、私も文学上で『戦争が嫌だ』というメッセージを伝えたいです。」

 彼はいま、「原発川柳句集」とレイバーネット川柳班についてドイツ語で論文を書いているそうです。インターネットでつながったマーティンさんと、今後もぜひ交流を続けたいと思います。(レイバーネット川柳班)

*注 : 経産省前テントひろばの句会のことも書かれていましたが、レイバーネット川柳班の句会は毎月一回都内(テントではない)で開かれています。テントの句会は、有志によって運営されています。川柳班の句会予告・報告などは以下のホームページをご覧ください。

★レイバーネット川柳班ホームページ


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