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「叫びたくてきている」〜1.15 再稼働反対!金曜行動レポート

木下昌明(写真=shinya)

動画(6分41秒)

 1月15日(金)、1ヵ月ぶりに官邸前の反原発抗議に参加した。昨年の暮れ、国会前を駆けずり回って腰を痛めていたからだ。今夜も杖をついての参加だが、友人のshinyaと落ち合った。

 冷えこみは一段と厳しくなっていた。それでも官邸前では、顔見知りのドラムを叩く人々(その中にレッドウルフさんもいた)、コールする人、プラカードを掲げる人々ら主要メンバーが「原発再稼働反対」「安倍はやめろ」のコールをしていた。坂道で一人で大声を出している男の人がいた(写真上)。話をきくと「叫びたくてきている」と答えた。

 国会正門前にいく途中で、福島原発から1.5キロしか離れていない双葉町に住んでいた亀屋幸子さんに出会った。彼女はいまや金曜日の“顔”になっている。亀屋さんを初めて見かけたのは、何年か前のテントひろばだった。そこでわたしのインタビューで彼女は家を失った者の悲しみを訴えていた。小熊英二監督の『首相官邸の前で』というドキュメントに出演して、至る所で堂々とスピーチをするようになった。(写真下)

 この日も墓参りに帰ったときのフクシマの状況をスピーチした。「虫もスズメもカラス一匹いなくて、いつも食われている柿の実がみのっていた」と話した。「甲状腺がんの子どもは136人にふえ、ノドの手術で20センチの傷ができるんです!」と訴えた。

 もう一人、福島にいまも住んでいる女性(写真上)が「地元では声を上げられなくなっている」現状を訴え、ユーチューブで国会前の集会をみて家の中で反対の声を上げている、と。

 テントひろばは1558日目で、いまだ撤去されることなく絵の展覧会がひらかれていた。


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