渡部通信～田中さんの再発防止研修に抗議

・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ＭＬ」
・「日の丸・君が代」問題等全国ネット（準）
の渡部です。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
【僕、国歌歌わないもん】（石原慎太郎）
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
東京五輪に
【国旗も国歌も必要ない】（ビートたけし）
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
弱い者いじめのデマゴギー政治家・橋下徹を倒そう！
以下に橋下の末路が描かれています。（4分50秒です）
youtube.com/watch?v=BaWRlz5J8Oc …
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
本日（5月13日）、田中聡史さん（石神井特別支援学校）に対する
「再発防止研修」への抗議・該当者支援行動が行われました。
この行動には50名余りの方々が参加されました。
研修所前（中）には都教委職員11人（＋α）がいました。

研修が始まる前の集会で、被処分者の会のＫさんは、
次のように都教委を糾弾しました。
　「5月9日の要請で私たちは5月12日までの回答を要求した。
　しかし、都教委は回答もないままに研修を強行しようとしている。
　許せないことだ。
　都教委はこのところ、裁判で負け続けている。
　①初任研も十分にやらず免職としたＯさんに対する裁判では、
　　1月に東京地裁が「執行停止」決定を出している。しかし、
　　都教委はＯさんを現場に戻さず、1月から5月まで研修づめにしている。
　②昨年10月、Ｓさんの件でも地裁・高裁で敗訴し、都教委は上告を断念している。
　　（Ｓさんは嘱託で2年働いていたが、「職員会議で発言した」などということで
　　雇止めにされました。判決では「発言することは当然である」とし、
　　Ｓさんは職場復帰しています。）
　③4月16日に（女生徒へのメールで）免職になったＹさんの件でも、
　　地裁・高裁で都教委は敗訴し、上告を断念した。
　④今年1月、東京地裁で「君が代」不起立で減給処分された21名の
　　処分が取り消され、都教委は控訴を断念した。
　また、「再発防止研修」については、2004年7月の地裁決定（「繰り返し同一内容の
　研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員の内心の自由に踏み込み、
　著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであれば、そのような研修や研修命令は
　合理的に許容される範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性がある」）
　に反するものである。
　都教委はこのように違法を繰り返している！

また弁護士のＳwさんは、次のように都教委の総務課長・Ｗ氏に対して、
抗議・要請しました。
　本来なら本日田中さんは授業中である。都教委はそれを取り上げている。
　教員の自由、独立、権利を奪っておいて研修する。あべこべだ。
　あらゆる点から見てやってはならないことをやっている。
　必要なのは、都教委の幹部職員の研修だ。
　憲法・法体系のシステムを充分研修してもらいたい。
　「10・23通達」（2003年）は、とんでもない知事の時に、
　お友達の教育委員らによって出された。
　しかし、当時の知事も教育委員もみんな代わった。
　都議会の構成も変わった。
　それでも「10・23通達」を続けていてよいのか。
　オリンピックも行われる東京がこのようなことを続けていてよいのか。
　最高裁判決をよく読んでもらいたい。
　今は、変えることができる事態になっている。
　「10・23通達」体制を続けることは不自然・困難である。
　田中さんは自分の信条で、教育者としての考えを貫いている。
　不必要な混乱は避けてもらいたい。
　むしろ、教員に敬意を表するようにしてもらいたい。

ところが、これに対するＷ課長の答えは
　「十分承り上司に伝えます。研修は必要がありやっています。」
という答えだった。

研修は9時から12時30分頃まで行われました。
終了後出てきた田中さんは、次のように述べました。
　「内容はいつもとほぼ同じでした。
　これは2004年の地裁決定に反するものです。
　都教委はこのような研修をすべきではない。
　教育行政は処分によって「日の丸・君が代」を強制すべきではない。」

なお、集会では他の方々からもいろいろ発言がありました。
そこで強調されていたのは、最近の安倍政権による「戦争法案」でした。
ここまでくれば、「日の丸・君が代」強制・処分・再発防止研修の意味も
浮き彫りになってきたと言えます。
挙国一致の戦時体制づくりへの「踏み絵」に他なりません。
しかし、田中さんらはそれに屈せず真っ向から抗議しており、
また支援の輪も広がっています。
これは戦前との大きな違いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大阪では奥野さんに続いて松田さんへも本日「戒告」処分が出ました。
これに対して大阪の仲間たちは精力的に抗議行動に取り組んでいます。
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
＜「眠られぬ夜も明けそめる鉄の窓」ー弾圧と獄中生活ー＞（６、最終）
　
　やっとわたしも手記を書かされましたが、警視庁の特高はそれを読んで、
こんなものは手記になっていない、とどなったが、それはかれが、わたしを
マルクス主義者として人民戦線の運動をしたと、書かせようとしたことに
反するものであったからです。おまえがそういう態度をとるなら、差し入れを
禁止するということがありました。差し入れが禁止されたら栄養失調に
なるので家内が、相当心配しました。三輪壽壮氏などに頼んで運動して
もらったようで、陛下の御宸襟（ごしんきん・陛下のお心：渡部注）を
悩ましたものには、とうぜんだといったといいうことであった。
それでも一日おきの差し入れがゆるされた。

　わたしはこうして昭和20年の5月まで留置場にいました。しかし敗戦が近い
ことは、家内がつつんでくれた新聞を読んで、うすうす感じとっていました。
そして5月13日に、おまえは釈放だから出ろ、といわれて出てきたわけです。
ちょうど11ヵ月間でした。あとで、世田谷署の特高がわたしのところにきて、
どうせもう敗戦という見とおしもあって、起訴するつもりもなかったので
釈放になったんだ、などといっていました。

　まだ戦争は終結していなかった。空襲にも会い、隣家に不発弾が落ちて
娘さんが、その下敷になって亡くなり、近くに火災もおこったが、
幸いにわたしの家は焼けなかった。しかし東京は危険だと感じましたので、
貴重な書籍を疎開させていた、神奈川県の山北へ疎開することにしました。

　しかし、そこでも空襲射撃を受けることがあったのですが、
農村地帯であったので比較的に安全でいくらか食糧にも恵まれていましたので、
八月十五日の特別放送はそこでききました。きいているものには、
かなり興奮しているものもあったが、わたしは、これもくるものがきたという感じで、
いったいこれから日本はどうなるのかという不安と、いやどうすればよいのか
という焦りで落ち着いた気持ちにはなれなかった。
　
　しかし第一次大戦後の敗戦国ドイツで経験したことを思い出し、
新しい日本を建設しなければならない、と思う希望をいだくようにもなりましたが、
いそいで東京へ帰る気にはなれませんでした。（終り）
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
城戸幡太郎は戦後、教育基本法や六三制などの教育制度確立に
大きな役割を果たした教育刷新委員会委員を務め、
北大教育学部を創設、また日教組の理論的指導者の一人となり、
1951年11月に開かれた第一回全国教研（於：日光）では、
特別講演者（清水幾太郎・大内兵衛・城戸幡太郎）の一人でもありました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
全国から、大阪府教委に対し、多くの抗議の声を上げてください。
〔奥野さん、松田さんへの処分抗議をお願いします〕
◆大阪府教育委員会教職員人事課「管理・公務災害グループ」
T E L ：０６－６９４４－６８９６　 F A X ：０６－６９４４－６８９７
　大阪市中央区大手前３－２－１２府庁別館５階
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「不当処分を撤回しろ」「再発防止研修はやめろ」との声を、ぜひ都教委に届けてください。
■抗議・要請先
東京都教育庁（＝東京都教育委員会）〒163-8001東京都新宿区西新宿２－8－1
総務部教育情報課（都民の声を聞く担当）：電話 03-5320-6733　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　FAX 03-5388-1726
人事部職員課服務係（処分を発令する担当）：電話 03-5320-6792
********************************************************
「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://houinet.blogspot.jp/

「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://homepage3.nifty.com/hinokimi