「8時間労働制」を取り戻そう!〜労働相談事例紹介1年に
皆様へ
労働相談事例紹介シリーズに新たに「労働時間」をスタートさせ、今月でちょうど一年と
なりました。
8時間労働制は、世界と日本の先人たちが命をかけて闘い取った何よりも大切な労働者の
権利です。しかし、この一年みなさんに紹介したように、私達に日々寄せられる労働時間
に関連する中身が示すその実態は、すさまじい内容ばかりです。今、病院やコンビニに蔓
延する2交替12時間シフト・・・・、1886年のシカゴの労働者や戦前の日本の先輩らが血
を流して闘い実現した「8時間労働制」を悪虐非道の経営者は平気で踏みにじってきてい
ます。
しかもその上、今、安倍政権は労働法制の改悪を次つぎと進めています。とりわけ「残業
代ゼロ法案」は8時間労働制を完全に否定するものです。
私たちは、気持ちを新たに、職場の「労働時間」をはじめとする労働者・仲間たちの苦し
み、うめく声をしっかり受け止め、今一度「8時間労働制」を皆さんと共に闘い取りたい
と決意します。一緒に奮闘しましょう。
シリーズ「労働時間」を、ぜひお読み下さい。
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みなさんへ
2015年8月に、労働相談センターと東部労組に寄せられた「労働時間」に関連したメール
労働相談の事例を紹介します。
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「労働時間」に関連したメール労働相談事例(2015年8月分)のまとめ
NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
2015年10月26日
1、 新卒で入社。面接では「残業は本人の承諾を得てから」と説明を受けていたのに、実
際は、シフト表で、毎日朝9時から夜8時30分まで強制的に働かされている。給料に「固定
残業代」20時間分が入っているから違法とならないのか。
2、 家電修理会社。毎日必ず、1件1時間はかかる仕事を15件命じられる。その上、会社
の人員削減により、社員は皆過労で体を壊し、次つぎと精神病院などに入院や通院してい
る。
3、 毎月の残業が40〜70時間で、ついに精神障害を発病し休職に追い込まれた。医者から
は入院を勧められるほど悪化している。傷病手当はもらっているが、給料は無いので生活
をやっていけないので、退職願いを出したが、受け取ってくれない。
4、 ネイルサロン。一人勤務の時、休憩が取れないで働き続ける。外に出ることも出来ず
、たまに休める時も電話が掛かれば、取らなければならない。その上、給料からは一日1
時間の休憩分はしっかり引かれている。
5、 看護学生。看護学校に通いながら、病院で、学校に行く前朝7時30分からと学校が終
わった後17時から働いている。ここに来て、当初の約束と違って当直夜勤を月2回やれと
言われた。休みも当直が入る週は1日しかない。給料も他の人より1万円安い。
6、 我社では、残業時間の単位を1時間とされ、59分未満では残業としてカウントされな
い。「請求しても受け付けない」と言われた。これでは膨大な残業代未払いが発生する。
7、 夜8時30分から朝5時20分勤務の夜勤を日曜から入っても、日曜の休日割増賃金が支払
われない。(*センターの回答--「厚生労働省の通達によると、日曜の夜から月曜の朝にか
けての勤務は日曜の勤務とされています。つまり、22時までは35%の休日割増賃金を。22
時から24時は休日労働と深夜勤務で60%を。月曜日の0時から5時は深夜手当25%を。5時か
ら5時20分は通常の賃金を。それぞれ支給しなければなりません。」)
8、 体調不良で立っていられない状態になっても、会社は早退や休みを認めてくれない。
強制的に出勤させられ、その上残業までさせられ、ついに入院する事態となった。
9、 公務員。新部署が立ち上げられ猛烈に忙しい。退社時間が22時、23時は当たり前、24
時もある。要介護認定を受けている祖母の容態が悪化していて帰りたいのに、無理。うつ
症状がでてきている。このままでは自分が潰される。
10、 病院。自宅にいても365日間24時間拘束、緊急呼び出し時は30分以内に病院に駆けつ
ける。待機料は支給されているが、わずか数千円。
11、 朝9時から働き、帰りは夜9時、10時が当たり前。しかも夜7時にはタイムカードを切
られる為、毎日2時間から3時間のただ働き。
12、 福祉施設の防災要員。3人いたのに、一人が辞め、今では2人が25時間交替体制でや
っている。2人だけなので全く休みがない状態が半年間続いている。心身共に辛くて堪ら
ない。労基署に相談しても「労基法41条の監視・断続労働」で許可を受けているらしく「
労基署としては対応できない」と言われた。
13、 会社から「給料には残業代30時間が含まれている」と言われて、毎日残業をさせら
れるが残業代が全く支払われないが、違法ではないのか。また、「残業をしたくない」と
言った人に、「給料下げるがそれでもいいのか」と脅してくる。
14、 〇〇〇ゼミ勤務。7月後半から9月まで一日も休みがない。会長が「生徒の人数が目
標に達していない。休みを返上して集客してこい」と社員の休み全部を出勤させている。
株式上場を目指す会社は、社員に沢山無茶を押し付けてくる。毎日疲れきっている。
当該ブログ「労働相談センター・スタッフ日記」(写真も)
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/64385e16f2b6f1e7427e8e677622e6cd
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