多民族・多文化共生社会をつくろう！～「マーチ・イン・マーチ」賑やかに

　　　　　　　　　　　　　　　　　　尾澤邦子

　外国人労働者（移住労働者）の権利を訴えデモ行進するマーチ・イン・マーチ2015が、3月8日（日）に行われました。集会は新橋の交通ビルで行われ、約130人が参加。主催者を代表して、けんり春闘全国実行委員会の金澤寿さんがあいさつ。「残業代ゼロ法案提案の動きがあるが、過労死促進の法案だ。全ての労働者の力で立ち向かっていこう」と話しました。

　明るい南米の労働者が多い神奈川シティユニオンは、いつも闘いの中で歌を歌っているとのこと。「不屈の民」「ベンセレモス」とイタリアの歌を歌いました。全国一般労働組合東京南部のスレイマンさんは「連帯、ソリダリティはとても重要な言葉」と話し、20年働いたICCで、有給休暇と社会保険を要求したらクビになり闘っていると報告。多民族多文化共生社会の創出をめざす移住労働者と連帯する全国ネットワークは、事務局の大曲さんがスピーチ。「働く人を外国から受け入れるなら、技能実習生ではなく、それなりの準備をして働く人として受け入れるべき」と話しました。

　APFS労働組合は、ビルマの人々に人気のある日本のフォークソング「風」をビルマ語で歌いました。全統一労働組合のスティーブンさんは「知らなくて保険に入れなかった。仕事でけがをして、全統一で労災を教えてもらった。わからないことは相談し、教えてもらったことは周りに伝えていこう」と話していました。ノレの会は、韓国の民衆歌謡「反戦平和の歌」「岩のように」を韓国語と日本語で歌いました。ジョニーHさんの歌、傑作でした。

　サンバ隊を先頭に、雨上りの銀座に繰り出したデモ隊。にぎやかで華やかなデモに沿道の人々も注目。「多民族・多文化共生社会をつくろう！」「差別をやめろ！」「解雇するな！」などのシュプレヒコールをおりまぜて、東京駅近くまで歩きました。