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郵政65歳裁判結審、判決言渡しは5月13日!

 2月4日、「郵政非正規社員の『定年制』無効裁判」の最終弁論が、地裁527号法廷で行なわれました。書証整理の後、N原告と萩尾主任弁護人の意見陳述が行なわれ、65歳裁判は結審いたしました。多くの傍聴者の方にお出でいただき、弁論終了後弁護士会館で開かれた報告集会にも、部屋に入りきれないほどのご参加をいただきました。

 今までご支援いただいた皆さん、本件に注目してくださった皆さん、ありがとうございました。65歳裁判への、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。判決言渡しは以下のように決まりました。

  〈郵政65歳裁判判決言渡し〉
 ・2015年5月13日(水)13時10分
 ・東京地裁527号法廷

以下に、N原告の意見陳述書を貼り付けます。

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意 見 陳 述
 2015年2月4日
東京地方裁判所民事第11部 御中
                    原 告  N

1 私は、2008(平成20)年から2009(平成21)にかけての年末年始の短期 アルバイトを経て、同月20日から2011(平成23)年9月30日限りで「雇止め」 されるまで期間雇用社員として高輪郵便局で働いていました。

 私の仕事は、深夜時間帯での郵便物、ゆうパックの仕分け作業や定形郵便物、大型郵便 物の手区分作業などでした。郵便物、ゆうパックの仕分け作業をスムーズに行うためには 、自分の担当区域のすべての町名、地番を場所も含めて正確に覚えていなければなりませ ん。定形郵便物、大型郵便物の手区分作業をスムーズに行うためには、全国の市町村の名 前を覚えていなければスムーズにはできません。私は、この仕事に就いてからは自分の担 当区域の町名、地番の大凡の位置、全国の市町村名を必死で覚えました。人並み以上にで きると自負しています。

 また、超過勤務や休日出勤にも時間の許す限りは応じ、会社の業務に可能な限り協力し てきました。

 私の仲間もみな同じです。それぞれの職場で持てる力をすべて出して会社の発展に協力 してきました。そのような私たちが単に65歳を過ぎたという一事で「雇止め」されたの です。このような不正義があるでしょうか。

2 私は、2011(平成23)年9月30日限りで「雇止め」された後、同年11月2 0日から12月19日まで高輪郵便局で年末のゆうパックの区分のアルバイトをしました 。ゆうパックの区分ということで入りましたが、実際にした仕事は郵便物の仕分け作業や 定形郵便物、大型郵便物の手区分作業でした。人がいないために、経験者である私をその 仕事に回したのです。

 当初の予定では1日おいて12月21日から翌2012(平成24)年1月2日まで年 末の年賀状の区分も予定されていましたが、12月15日に突然、郵便課担当課長から1 2月21日からの採用は取り消して12月19日限りで退職になる旨の説明が口頭で行わ れ、退職通知を私に手渡そうとしました。私は事前の説明と違うので、理由を問い質しま したが、全く要領を得ない説明にならぬ説明に終始しました。

 この突然の退職通知の直前の12月9日、私たちはこの裁判に立ち上がりました。私た ちが裁判に立ち上がったことは、私たちの名前を含めてユニオンのホームページでその日 のうちに公表されました。会社は私がこの裁判に加わっていることを知り、高輪郵便局に 圧力をかけて採用を取り消させたのだと思います。私が裁判に立ち上がったことの報復と 考えれば、突然の採用取消、担当課長の要領を得ない説明、これらすべてのことの辻褄が 合います。何と度量の小さい会社でしょうか。

3 私自身も最近知ったことですが、ユニオンが、2010(平成22)年10月1日改 正の就業規則の情報開示請求を行ったところ、「対象行政文書を保有していないため。」 という理由で不開示となりました。日本を代表する大企業が労働基準法を無視する、この ようなデタラメを行ってもいいのでしょうか。

4 会社は現在10兆円以上の内部留保を抱え、ウハウハの状態だと思います。この10 兆円の少なくない部分が、私たち19万非正規社員が、低賃金・低待遇で働いたからこそ 積み上がったものだと思います。他方、会社に切られた私たちは一番高い人でも時給千数 百円です。私たちには退職金はありません。切られれば即生活に直結します。現に私は6 0キログラムの物を扱う重労働をしていますが、日給はわずか9,100円です。10兆 円以上の内部留保を抱える巨大企業が何の生活の保証もない私たちを切って、さらに内部 留保を増やそうというのでしょうか。

5 私のような夜勤者は、管理者を除いた殆どが期間雇用社員でした。郵便事業会社では 、社員の半数以上が非正規社員です。非正規社員がいなければ、職場は回りません。だっ たら、被告は、もっと私たちを大切に扱うべきです。  私たちは決して使い捨ての駒ではありません。会社の社長と同じ人間です。正規の社員 と同じ人間です。同じ赤い血が流れているのです。  何とぞ、不正義を正す判決をしていただけますよう、よろしくお願いします。


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