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LNJ Logo 第26回多田謡子反権力人権賞受賞者決定!〜袴田巌さんら3組
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国労組合員の久下です。

 28年前に夭折した多田謡子弁護士の遺産をもとに、友人たちで運営 している多田謡子反権力人権基金が、第26回の受賞者を決定し12月 20日に受賞発表会を行います。文書を抜粋して転載いたします。たく さんの方のご参加をお待ちしています。 基金についての詳細は下記サイトでごらんになれます。 http://tadayoko.net ------------------------------------------------- 1.第26回多田謡子反権力人権賞受賞者の決定 2014年10月下旬の運営委員会において、18団体・個人の推薦 候補者の中から下記の方々が第26回受賞者に決定されました。受賞者 の方々には多田謡子の著作「私の敵が見えてきた」ならびに賞金20万 円が贈呈され、12月20日(土)の受賞発表会で講演していただきま す。

● 袴田巌さん (写真上/無実の死刑囚。再審と刑の執行停止を勝ち取る) ● 川内原発建設反対連絡協議会 (川内原発再稼働阻止の闘い) ● こるむ (朝鮮学校襲撃との闘い) 2.受賞発表会の開催 受賞者の皆さんをお迎えして、12月20日(土)、東京・連合会館 において受賞発表会を開催します。受賞者の方々には講演をお願いして います。本年も多数の皆さんのご参加をお待ちしております。 (1)日時 2014年12月20日(土) 午後2時から5時まで (2)会場 東京都千代田区神田駿河台3−2−11 連合会館2階201号室(参加費無料) TEL 03−3253−1771 (3)議事 1. 活動経過報告 2. 選考経過の報告 3. 受賞者の講演 3.受賞者を囲むパーティー 受賞発表会の終了後、引き続き同じ会場で、受賞者を囲んで懇親会を 開催します。参加費は無料です。パーティーのみのご参加も歓迎いたし ます。(午後5時から7時を予定) ----------------------------------------------- 第26回多田謡子反権力人権賞受賞者選考理由 ● 袴田巌さん (無実の死刑囚。再審と刑の執行停止を勝ち取る)  袴田巌さんは1966年清水市で起きた殺人事件で犯人としてでっち上 げられ、論旨整然と無実を主張しましたが1968年静岡地裁で死刑判決、 そして80年に最高裁で死刑が確定しました。しかし不屈の闘いで今年 2014年3月27日、静岡地裁が再審開始を決定、死刑および拘置の執 行停止によって48年ぶりに釈放されました。  静岡地裁が、捜査機関により捏造された疑いのある証拠で有罪とされて 死刑に直面し、これ以上拘置を続けることは耐えがたいほど正義に反する とまで言って釈放したにもかかわらず、検察は即時抗告し、現在再審は開 始されていません。袴田さんの存在は日本に死刑があってはならないこと をはっきり示しています。  支え続けた姉の秀子さん、弁護団、支援団体の懸命の努力もあって袴田 さんは救出されました。その活動を労い、長期の拘禁で心身とも弱り果て た袴田さんの回復を願い、一日も早く再審無罪を勝ち取ることを願って、 多田謡子反権力人権賞を贈ります。 ● 川内原発建設反対連絡協議会 (川内原発再稼働阻止の闘い)  川内原発建設反対連絡協議会は、1973年に川内原発の建設に反対す る14の団体により結成されて大衆的な闘争を繰り広げ、1975年には 九州電力による川内原発敷地のボーリング・コアの差し替えを暴くなど、 反対運動の中心を担ってきました。その後、九州電力と原発推進派の巻き 返しで住民が抑え込まれ、大規模な反対運動の動きが取りにくくなった後 も、地道に反対運動を継続してきました。  福島原発事故後、住民に川内原発再稼働反対と脱原発の意識と意見が広 がる中、民意を無視して再稼働へと突き進む鹿児島県知事と薩摩川内市長 の画策と、福島原発事故の教訓に学ばず抜本対策を先送りして再稼働の実 績作りにひた走る原子力規制委員会の手により、今、川内原発が再稼働1 号とされようとしています。  福島原発事故までの長期にわたる困難な環境下で継続されてきた運動に 敬意を表し、今後の厳しい闘いへの期待を込めて、多田謡子反権力人権賞 を贈ります。 ● こるむ(在特会らによる朝鮮学校に対する襲撃事件裁判を支援する会) (朝鮮学校襲撃との闘い)  今吹き荒れるヘイトスピーチの起点の一つが、「在日特権を許さない市 民の会」らによって、2009年12月から翌年3月まで強行された旧京 都朝鮮第一初級学校への襲撃です。保護者や教師らは刑事告訴。さらに心 的物的被害への損害賠償と学校周辺での街宣禁止を求め京都地裁に提訴し ました。  「こるむ」はこの裁判の支援団体です。「ヘイトクライムのない社会を。 民族教育権を保障しよう」を掲げ、保護者と教師ら学校関係者と弁護団、 支援者たちを密接に繋ぎ、問題を社会に訴えてきました。  2013年10月、京都地裁判は、学校周辺での街宣を禁じると同時に、 差別街宣を人種差別と断じ、高額賠償を命じる判決を言い渡し、14年7 月、大阪高裁は「在日朝鮮人の民族教育を行う社会環境」を法で守る利益 とする史上初の判断を下しました。  在日朝鮮人の民族教育権保障への一歩となる判決を導き出した法廷闘争 を支えた「こるむ」に多田謡子反権力人権賞を贈ります。

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