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生きぬくためにつながろう!〜反貧困全国集会に300人が集う

10月12日、「反貧困全国集会2014〜生きぬくためにつながろう」が東京中野区の東京都生協連会館で開かれた。午前は、全国反貧困ネットワーク活動交流会があり、並行して映画上映『続・メトロレディーブルース』『ウォール街占拠2011』もあった。午後はシンポジウムがあり問題意識を共有。その後、参加者全員でディスカッションするワールドカフェがあった。会場はあふれ、約300人が集まった。以下は、反貧困ネットワーク世話人の河添誠さんのツイッター報告をまとめたものである。(ウェブ編集部)


●ツイッター報告 河添 誠

東京で反貧困ネットワーク準備会が最初に集会を開いたのは、2007年3月。2008年暮れには、年越し派遣村。その後、全国各地に反貧困ネットワークが 結成されている。反貧困運動は、ジグザグがありながらも、着実に全国に広がってきているのを実感。次に何をつなげていくのか、ふんばりどころ。その後、マスメディアには取り上げられなくなっていくが、そ れで全国的にも反貧困運動が活動が落ち込んだかというとそうではないことが、今日の報告でもあきらかに。反貧困ネットワークがどんどん増えている。全国のみなさんの熱心な意見交換を聴いて、励まされて、ちょっと元気が出て、涙がちょっと出そうになる。

反貧困ネットワーク熊本からの報告。一昨年に結成。熊本にもたくさんある支援団体どうしのつながりをつよめることをめざしている。反貧困フェスタを開催。人のつながりをつよめることが支援する地域の力をつよめるのではないか。生活困窮者向けガイドブックも5000部作成して配布。反貧困ネットワークえひめからの報告。昨年、松山市で大きな反貧困フェスタ開催。愛媛大学の学生などが中心に実行委員会を担ったことも新しいことだった。

午後のシンポ。司 会:雨宮処凛(作家・活動家)。パネラー:岩井佑樹(首都圏学生ユニオン)、後呂良子(東京東部労組メトロコマース支部)、仁藤夢乃(女子高生サポートセンターColabo)、稲葉 剛(自立生活サポートセンター・もやい)。ブラックアルバイト、非正規雇用、JK産業や子どもの貧困、生活保護、住宅問題に取り組む方々からのメッセージと課題の共有化を行う。

岩井佑樹(首都圏学生ユニオン)。学生が声をあげにくい状況。自己責任論。「声を上げること」を伝える集会を大学で連続開催。3・11後の社会運動の影響もありながら、少しずつ声をあげる人たちが増えてきた。

後呂良子(東京東部労組メトロコマース支部)。地下鉄の売店での契約社員への差別的処遇。労働組合をつくった。団交でも会社がいい加減な対応。どうにもな らなくて、裁判を起こすしかなかった。非正規に希望のある生活は、みんなで声をあげて一緒に勝つしかないと思っています。ストのときの私の姿を「かっこいい」と評価してくれる人がいるが、ギリギリのところで声をあげただけのこと。一人でがんばろうとしても無理。みんなで声をあげることを知ること。それが労働組合だとわかった。

稲葉 剛(自立生活サポートセンター・もやい)。ノーベル平和賞で、子供の権利侵害とたたかう活動家2人が受賞したが、途上国での子供の直面している問題と、日本のような先進国での子供が直面している事態はつながっているのではないか。国の貧困対策は、就労支援などはやるが、経済支援はまったくしない。経済支援は、支援の基礎になるはず。経済給付なき自立支援の進行。当事者 にとって、ますます制度は利用しにくくなっている。生活困窮者自立支援法の事業に吸収されて、これまでの事業の縮小が起きている。

仁藤夢乃(女子高生サポートセンターColabo)。自身の「難民高校生」経験を語る。声をかけてくるのは、援助交際をもちかけるオトナか、JK産業に勧誘するオトナだけだった。孤立した難民高校生に声をかけるまともなオトナが少なすぎる。JKビジネスは「ニセのセーフティネット」。「警察の補導が危ないよ」とJKビジネスが勧誘してくる。表社会の不十分さがJKビジネスが繁盛している。JKビジネスの「スカウト力」。

(河添の感想)仁藤夢乃さんの報告する、孤立した子供たちの実態はやはり衝撃的でつらい。私たちの手の届いていない深刻な問題が確実にそこにある。

反貧困運動の多様さとゴチャゴチャ感を、整然とした運動スタイルに慣れている人たちには経験してほしいな(笑)。このゴチャゴチャのまま、やってきたのが反貧困運動。その意義と限界をきちんと確認しないといけないかもしれないけれど。

反貧困集会。貧困のない世界をめざす「STAND UP TAKE ACTION 2014」 http://ow.ly/CCJLi 。みんなで世界の貧困をなくそうと声をあげる。世界的な行動にも合流。

宇都宮健児さん(反貧困ネットワーク世話人代表)から閉会あいさつ。参加者約300人。


Created by staff01. Last modified on 2014-10-14 10:09:04 Copyright: Default

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