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盛会だった木下昌明『<いのち>を食う』合評会

7月6日午後2時から、東京・なかのZERO学習室で木下昌明氏『<いのち>を食う〜3.11後の映画と現実』の合評会が開かれた。参加者36名を得て盛会だった。

まず友人代表の作家・小沢信男さん(写真下)は開口一番「これは木下作品のなかで一番面白い」といきなりのご託宣。

次に挨拶された影書房・松本昌次さん(写真下)は「前作にも、とくに影書房から出版した本も面白いものがある」と反論しながら、「命を守る闘いは今の反原発運動だけではなく、ベトナム反戦や安保闘争もそうだった」と具体的にコメントされた。

三人目はレイバネットTVで名コメンテーターをされた山口正紀さんが、ふだんは寡黙な木下さんが映画の話題になると、俄然雄弁になったことを紹介。つづいて読者代表として、僭越ながら私も挨拶する(写真下)。

2日前に立憲デモクラシーの会で聞いた東大名誉教授の現実問題に向きあわないくだらない講演にくらべて、木下さんがいかにリアルに今現代に対しているか、を話す。また、若き日の木下さんのハンサムぶりにふれて、「ほっぺたの膨らんでない宍戸錠みたいにカッコよかったです」と思い切りヨイショすると、「いやよくそう言われたんだ」と応じて一同大爆笑する。

shinyaさんの写真紹介や木下3分ビデオ上映後、また出席者の感想があり、ジョニーHさんの歌でしめくくられた。

二次会の懇親会では、宮崎駿監督の『風立ちぬ』をめぐっての激論やがん医療をめぐっての討議なども話題にのぼった。

和やかななかにも筆の走りすぎや、安易な一般化論への厳しい指摘があり、問題提起があった。これらも心のこもった木下氏への激励である。さすがレイバーネットの合評会とはかくあるべしと思い知らされた。レストランの人がこの大声で議論する人々は、何者の集団なのだろうと不思議そうにしていた。

編集者のSさんに伺うと、本の売れ行き好調とのことで、やりがいがあったと満足そうであった。この本を多くの人に広めよう。とくに青年層に宣伝し、この実践的批評家・記録者の姿勢を学んでもらいたい。今、集団的自衛権の行使に狂奔する戦争屋安倍一派の野望を粉砕するために、この著書はますます有効な武器である。(レポート=牧子嘉丸 写真=shinya)

●『<いのち>を食う〜3.11後の映画と現実』績文堂出版


Created by staff01. Last modified on 2014-07-07 16:18:30 Copyright: Default

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