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LNJ Logo レイバーネット川柳班編「原発川柳句集」をご活用ください
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「原発川柳句集」は、2013年12月21日レイバーフェスタの日に発刊されました。ご好評をいただき、その後、注文も相次いでいます。以下、「句集」のまえがき・目次・寄せられた感想を紹介します。句集は、2000部刷りました。頒布にご協力いただければ幸いです。なお、アマゾンでも購入できます。1冊600円。申込みページ(レイバーネット日本川柳班)

*まえがきより

●「原発川柳句集」を世に吐く

 2011年3月11日に発生した東日本大震災と、それによる福島原発の大事故は、「スリーマイル島原発」「チェルノブイリ原発」事故と比べても、かつてなく重く、深刻な事態だ。そして、それは今日なお進行中である。

 私たちレイバーネット川柳班は、この原発事故発生以後、首相官邸前や経済産業省前テントひろば、月例句会などの場でそれぞれの思いや怒り、批判を川柳という五七五の極めて短い一句に吐き続けてきた。

 あれからもう二年以上経つというのに、この非常時ともいうべき事態の中で、政治の無能さと、東京電力をはじめとする責任主体のあまりにも無責任極まりない対応など、私たちの怒りは、まさに怒髪天を衝くものがある。

 そうした思いを吐いてきた「川柳」を、この時代のひとつの記録としてまとめ、広く世の中に問い、後の世の人びとのためにも遺しておきたいと思う。

 私たちの「句」の優劣は、読者の評価にゆだねるとしても、この時代の中に生き、脱(反)原発のデモや集会の中などで、発表されてきた「川柳群」は、確かにこの時代を生きてきた者の証しであり、時代の記録であると言えるだろう。

 私たちの志が、福島をはじめとする多くの被災された人びと、今日なお苦難な日々を懸命に生きておられる皆さんのもとへ届き、またさまざまな困難な状況の中で、原発のない世界に向かって進もうとする方々の一助となることができれば、それは小著の喜びであり、川柳人の喜びでもある。この句集の活用と、川柳の輪のさらなる広がりを呼びかけます。

     2013年12月 レイバーネット日本川柳班

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<「原発川柳句集」目次>
●まえがき 「原発川柳句集」を世に吐く
●川柳でたどる二年間(2011年〜2013年)
 闘いは文化から 川柳掲げてデモ行進
 レイバーネット川柳班定例句会
 レイバーフェスタ原発川柳
 川柳は権力とたたかう最適な武器(やせ蛙)
 それをやっちゃあ、お終いよ 川柳べからず三ヵ条
 (正木斗周)
●わたしの川柳への想い
 一志/奥徒/なずな/エチゼンクラゲ/黄金餅/白眞弓/正木斗周/わかち愛/やせ蛙/乱鬼龍/笛P龍/勢子船/佐々木正明/英卯蝶
●広がる原発川柳
 いつでもどこでも「川柳デモ」(乱鬼龍)
 「笑えない川柳吐きに経産省」(笑い茸)
 笑いと連帯に包まれて・テント句会(わかち愛)
●柳眼柳志 講師寄稿
 原発と川柳(尾藤一泉)
 社会へ向けての意思表示と文学(高鶴礼子)
 だから、原発川柳(楜沢健)
 確かなシュプレヒコール 川柳デモ(山口正紀)
●柳縁横結 他団体の原発川柳
 時事川柳研究会(東京都)/あかつき川柳会(大阪府)/川柳人社(岩手県)/和川柳社(石川県)/川柳成増吟社(東京都)

・発行=レイバーネット日本川柳班
・菊版・88ページ・600円(税込)
 送料一冊80円、三冊まで160円

↓申込みはこちらから。代金は後払い。
http://vpress.la.coocan.jp/senryu.html

〔感想〕感銘した尾藤一泉氏の一文

                白石 孝
 私も投稿したり、集会の情報などを掲載してくれ、とてもお世話になっている「レイバーネット日本」、その「川柳班」が2冊目のブックレット「原発川柳句集」を12月に発行した。
 川柳については、「なくそう!官製ワーキングプア〜反貧困集会」を2009年に初開催した時から「官製ワーキングプア川柳」を企画の中に取り入れているので、それなりに馴染みはあるが、相変わらずのシロウトで、特に川柳界などのことはほとんど知らない。
 その川柳界では中心的な方と聞く、尾藤一泉(いっせん)が「原発と川柳」を寄稿している。その内容に感銘を覚えた。
 「スリーマイル、チェルノブイリ事故も、私にとっては遠い出来事」で「私も日本の技術者の端くれとして、日本の科学技術と情報公開の透明性に全幅の信頼を」していた。しかし、「実際には自らは、高みにあって見下ろした視点で、反省のない状況のまま作句していること」に気付いた、と述べている。「真の時事川柳は、自らも当事者意識の中で自らも客観化して描かなければならない」と、自らの過去の句を自省し、最後に「原発を刺す切っ先の私の血」「ぬぎすてて天へたましいの散歩」と詠み、締めくくっている。
 どの分野でも、こういう人に出会えることに希望を見出す。過去、学園闘争の時代から今に至るまで、自省するよりは自己弁護、自己擁護する人の方を多く見てきただけに、尾藤の一文に接したとき、感動した。
 600円で内容充実のブックレットなので、ぜひ買ってください。 


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