Tweet

負けるな韓国鉄道労組、守り抜け韓国鉄道公社！＊

投稿者 : ｔａｋｅｓｈｉ（４４歳）

韓国鉄道公社が、今１１４年の歴史上で最大の危機に晒されています。

１０日、水西発ＫＴＸの分割と新会社（第二公社？）設立が強行され、その後も２０１７年を目標に残る路線も分割民営化されようとしています。

この新自由主義路線という無謀、かつ暴力的、まして疲弊し切った時代錯誤の悪政に、鉄道労組だけでなくソウル地下鉄労組や市民団体、他産業の労働組合、果ては宗教団体までおおよそ１０００余りの組合・組織などが「水西発ＫＴＸ経営、及び韓国鉄道公社分割民営化絶対反対・阻止」を唱え、韓国主要都市では一躍社会問題として最大の山場を迎えています。

鉄道労組を含む彼らは、日本の尼崎やイギリスのハットフィールなどで多発し、今なお後を絶たぬ重大事故、経営体力の差から採られた会社別運賃といった“後遺症”を知っています。

これらは決して対岸の火事では済まされず、鉄道労組や各支援団体も充分理解しているはずでしょう。

尼崎事故の翌年、韓国・フランス・イギリスの鉄道労働者らが来日し、現場で事故の再発防止と命を脅かす民営化反対と新自由主義粉砕の想いと誓いを込めて献花しました。

わたしも現場の惨状に言葉を失い、しばらく電車に乗るのが怖くて避けていました。

韓国政府や民営化を推進しようとしている公社幹部は、尼崎で起こった事故の他にも首都圏で多発しているレール破断、さらには北海道や東北、九州での過疎路線廃止によって、祖先以来延々と育ててきた町や村、集落が次々と壊滅していることを知っているのでしょうか。

もし知っていたならどうして、「民間活力と市場原理による競争で鉄道産業が活性化する・・・」などという詭弁など公然と出せるのか。わたしにはそんな連中の精神構造が理解できません。

鉄道、それも全国ネットの公営鉄道は、単に人やモノを国の隅々まで運ぶためだけに存在するインフラではありません。

むしろ全国各地を、大都市から地方の村落まで安全安心、かつできるだけ安い運賃でくまなく結び付ける社会性を持つライフラインでもあるのです。

韓国鉄道労組の皆さん、そして各支援団体の皆さんに、心から敬意を表したいと思います。

どうか、日本の二の舞い（いつかきた道）を絶対に食い止めて下さい。

負けるな韓国鉄道労組、守り抜け韓国鉄道公社！

2013鉄道スト関連記事