報告:この指とまれ、女たち! 秘密保護法反対大集会 | |||||||
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各界で活躍する27歳から80歳を超える女性が議員会館に集まった 「この指とまれ、女たち! 秘密保護法反対大集会」 2013-12-02 報告 笠原眞弓 16時から衆議院第一会館で、「この指とまれ、女たち! 秘密保護法反対大集会」があった。「石破幹事長は特定秘密法案の本質を暴露した。ラッ キーだった」と司会を努める落合恵子さんは開口一番鋭く指摘し、発言者たちは、次々廃 案に向かっての発言を力強くしていった。 今や「時の人」の石破幹事長の失言の上塗りぶりに怒りを表明し、参議院議員の徳永えり さんは、「普段思っていないことは書けない」と指摘。澤地久枝さんは、「反対運動がテ ロリズムなら、日本の政治に従うことはない。捕まえるなら捕まえて」と。「この法案に 賛成した人の顔と名前を覚えて、黒御影石に刻み、国会前に建てましょう」と提案したの は車椅子で出席した脚本家の小山内美江子さん。糸数慶子参議院議員は、「沖縄の米軍絡 みの秘密が心配。オスプレー配備は、分かっていたのに何回国会で質問してもはぐらかさ れていた。それがFAX1枚で配備の通知が来た。今ですらそんなだから、これからはどうなるのか」と懸念を 表明。 福島のハイロアクションの武藤類子さんは、「これまでも情報隠しが横行。これからはど うなるのか。福島での公聴会で7人の発言者全員が反対したのに、次の日強行採決した。絶叫するなというなら絶叫する」 と。村上克子さん(I女性会議)は、「11月21日の秘密法反対大集合で落合さんは『バカにするな』と言ったけど、『ふざけるな』を付 け加えたい」と前置きして、山本宗補さんの写真集の70人の戦中の証言を読んでも「国は、秘密守って民を守らずです。秘密保護法は戦争への地 ならし」と看破した。 作家の渡辺一枝さんは、「母から戦争体験を聞かされて、なぜその時声をあげなかったの かと腹を立てていた。今秘密保護法が出てきて、はっきりと戦争に向かうことがわかった 。母のように黙っているのではなく、絶叫してやる。絶叫して廃案に持っていきたい」と 決意していた。 木村結さんは、鳥取が選挙区の石破茂を鳥取の方言で叱りつけたポスターを作ったと披露 。「このだらずが〜鳥取の恥だ!」というもの。すかさず「日本の、いや世界の恥だ」との合いの手が。最年少衆議院議員 の鈴木貴子(27歳)さんは、議会のあまりの堕落ぶりに憤慨。返す刀で石破氏が集会・デモをテロとみなした ことは、この法の中でも広い解釈が行われるということ。36カ所も『その他』があるということは、なにごとにもこの法の網がかけられるということ と指摘した。 池田恵理子さんは、「安倍首相がライフワークだと言っている憲法の改悪が行われなくて も戦争ができるようになる」と。『満州・浅間開拓の記』執筆の取材中に「棄民」という言葉を知ったという 経済評論家の荻原博子さんは「官僚がすべてを牛耳る官僚政治が戻ってくる。 みんなの党の修正で、さらに改悪されたこの法案を通してはならない。 森雅子の起用も、女だからという安易なもので、毎日いうことが違う。 首です」と歯切れがいい。 日本婦人有権者同盟の小林五十鈴さんは「この会の創立 者の市川房枝さんが治安維持法で痛めつけられた、その原点に戻った。 68年間の平和憲法を持っていながら、どうして戻らなければいけないのか。素晴らしい日 本を作るために、もう少し頑張りたい」。 原子力資料情報室の澤井正子さんは、今後情報が取れなくなるのではと心配されているけ ど、今後その可能性がある」と実際に情報開示を求めた書類の黒塗りを示し、そのあと何 回も開示を求めたら、黒塗りではないものが出てきた。これは一体どういうことかと投げ かけた。続いて今は和光大学で教えている元A新聞社の記者の竹信三恵子は、「授業でこの法案のことなど話すと、授業後の感想に政治 的なことはタブーだとか、書いてくる。もっと考える若者を育てたい」ということだった 。 最後に三宅雪子さんは、もう議員をしていないのに、なぜか毎日この界隈に通っていると 笑わせ、「もしこれが、強行採決のような形で通ったら、次々と別な法案も通っていくだ ろう」と懸念した。議員時代、役人から何回もこの法案についてヒヤリングを受けたが、 役人すら、不備な法案だから、出しても通らないと言っていたという。 最後に落合さんが、「みんなで絶叫してひっくり返しましょう。そして自分のために、の ど飴を買いましょう」と締めくくった。 引き続きそのまま参議院会館前に流れ、キャンドルデモをした。澤地さんはじめ、ご高齢 の方も参加している。乱鬼龍さんの川柳が街灯に照らされて、輝いていた。 Created by staff01. Last modified on 2013-12-03 22:17:22 Copyright: Default |