神戸で『原発の町を追われて』上映会〜島根の避難者も参加 | |||||||
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神戸の元町商店街にある元町映画館。その2階に、映画館オーナーが提供している「黒の小部屋」という、20名規模の小さなスペースがある。 ここで9月23日、市民社会フォーラム第119回学習会として、堀切さとみさん制作のドキュメンタリー映画『原発の町を追われて』(正・続)の、関西初の上映会があった。 私自身はこの映画の自主上映会に3度ほど関わっているが、最初のころは、双葉町の町ぐるみ避難という事実自体をよく知らないから見る、という人が多かったように思う。 今回違うなと思ったのは、すでに一定の知識を持っていて、避難民との具体的な体験共有や何らかの関わりを模索するために見に来たという人が何人かいたということだ。 たとえば高線量の関東から一家で島根まで移転した人は、「他人事とは思えない」とわざわざ神戸まで子連れで見に来ていた。 関西に避難してきた人たちのために神戸で癒やしの場を提供している女性は、「双葉町へも行ったことがあるが、この映画で状況が非常によく理解できた」と話してくれた。 トークでは様々な意見が出たが、「ふるさとにとどまるべきかという人々の逡巡は、結局は働く場があるかどうかの問題ではないのか」という指摘をする人もいた。 2回の上映の間に堀切さんのトークを挟むという形で行われたが、最後に予定外のトークもあり、のべで20人ほどが参加してくれた。 スタッフを含め6人が参加した懇親会も、エキサイティングな議論があり、非常に有意義だった。 報告・写真=正木俊行 Created by staff01. Last modified on 2013-09-26 12:12:40 Copyright: Default |