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  <<『 週 刊 金 曜 日 』 メ ー ル ニ ュ ー ス >>    
2012.2.10
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 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】今週号目次と次号予告
 【4】近刊のご案内
 【5】イベントのご案内

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 【1】注目の記事

■特集 震災と子ども


●検証 杉並3歳女児虐待死
 里親支援制度の闇
 ─悲劇は防げるのか─
 小宮 純一


東京都が養育を委託していた三歳女児が、委託から一年もたたず


里親の自宅で無残な形で死亡した。事件を検証すると、
税金を使った養育の?丸投げ?とも言える制度の不備が浮かび上

がる。
震災後、里親を希望する人が増えているが、
都や国が示した防止策で悲劇は防げるのか。


●震災遺児1567人
 「ひとりではない」と思えるように
 木附 千晶


東日本大震災で親を亡くした子ども(18歳未満)は1567人。その

うち両親ともに失った子は240人にのぼる。ほぼ全員が親族の元で

暮らすというが、どんな支援が必要なのか、厚生労働省が進めて

きた里親制度は活用されているのか。


●漂流する福島の教育現場
 原発に「学校」を奪われて
 平舘 英明


福島県の公立学校では、一万四六七四人(昨年一二月現在)が転

校を余儀なくされ、公立の五〇校(今年一月現在)は仮設や他校

を使用して授業を行なっている(福島県教育委員会調べ)。教育

環境の悪化や学校存続も危ぶまれ、復興に暗雲が立ち込めている




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 【2】編集長コラム

 昔、松本清張原作の『鬼畜』という映画を子どもの頃に観て、

鬼継母(ほとんど死語か)役の岩下志麻に心底震え上がった。
 私の母はむかーし、岩下志麻に似ていると言われたことがよい

思い出らしく、岩下主演の『極道の妻たち』も贔屓にして観てい

た。
 だから『鬼畜』を一緒に観に行く羽目になったのかといま思い

いたった。

 実際、「鬼畜」だったかといえば、ホラー映画を観るために銀

座の映画館に付き合わせたことぐらいが、私への "暴力" ?とい

う、虐待とはほど遠い暢気な親である。

 だが、今や「鬼畜」を超えるような事件が日常的に報道されて

おり、腹立たしい。
 実際、表を歩いている子どもはまだましで、家に閉じこめられ

っぱなしで放棄されている子どもはどれほどいるのだろう。
 幼い子どもは、親や大人を無条件に信じるから文句を言うこと

すら知らない。
 医者が患者を、弁護士が依頼人を騙さないという職業上の信任

関係があるが、親子の日常的な関係はすべてそれ以上のはずだ。
 「大人」は子どもを裏切ってはいけない。

  (平井康嗣)


(過去の編集長後記はホームページでどうぞ)
[編集長後記]はこちら↓
 http://www.kinyobi.co.jp/henshucho/



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 【3】次号(882号)予告

883号のタイトル

次号予定

■特集 暴力団対策を突破口に
 暴走する警察

・おとり捜査に司法取引、米国型捜査手法の導入を目論む警察庁
・OB天下り
・戸籍流出問題

●ユーロ危機 金子勝インタビュー

●カーボンナノチューブの危険性を無視した信州大学

●対談 あさま山荘事件から40年 


最新号目次はこちら↓
 http://www.kinyobi.co.jp/consider/consider_newest.php

ホームページ上で一部全文公開しています。
 http://www.kinyobi.co.jp/backnum/backnum_index.php


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 【4】近刊のご案内

★尾木ママと考える
大震災後を生きる希望のヒント

尾木ママが報道や教育のあるべき姿を語る。
2011年の大震災・福島原発事故を経験した日本、いま、私た

ちは何を学ぶべきなのか、
どうすべきなのか。おネエ系人気の秘密、報道のあり方、子ども

・若者の変化、
教育のあるべき姿、おとなに求められることなど、
石坂さんがリードしながら、尾木先生が超辛口批判&提言。
テレビでは見られない尾木先生の踏み込んだコメントに注目!




★残 夢
 大逆事件を生き抜いた坂本清馬の生涯

100年前、明治末期の「大逆事件」で幸徳秋水ら12人が刑場の露と

消えた。
事件をでっちあげて特定の政治勢力に弾圧を加え、
時代の風潮を変える検察の“国策捜査”はここに始まり、いま現

在も続いている。
ことは検察だけではない。大逆事件はいまも多くのことを教えて

くれる。
死一等を減ぜられて生き延び、戦後に再審請求を闘った坂本清馬

の生涯は
いまの暗い時代にこそ強い輝きを放つ。




★世界が決壊するまえに言葉を紡ぐ
秋葉原事件から3・11以後へ──中島岳志

私は「言論ゲーム」「批評ゲーム」に飽き飽きしている。
何か大きな出来事があると、既製の枠組みを使って気の利いたこ

とを発信し、
あっという間に忘却していく。
興奮気味に過剰な解釈を加えながら、時間がたつとまた次のネタ

に過剰反応し、
結局多弁という失語状態が永続する。
あとには何も残らない。
その残像の中で大切な問いは破棄されていく。試されたのは瞬発

力のみ。
それが果たして言論なのだろうか。言葉なのだろうか。

本書は私が言葉をぶつけ合いたい人たちと行なった対談の記録で

ある。
みんな言葉を持っている。そこには言葉がある。届く言葉がある





★新・買ってはいけない8

原発事故が引き起こした食品の放射能汚染 私たちのライフスタ

イルが問われています。
今回は個々の商品の検証はもちろん、要望の高い「買ってもいい

商品」と「食品添加物の
見方と避け方」まで指南します。
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=2177


★貧困なる精神24集
 「英語」という“差別”  「原発」という“犯罪”  
 米国に心も命も収奪された日本人

日本が「英語」によって支配されている「隠れた差別問題」を指

弾した「英語」帝国主義と、
原発という「想定されていた人災」を追及する論考・対談を2本柱

に構成。
原発の問題は、今年(2011年)3月11日に発生した大震災以降、本

誌で連載したものを所収。
また、本誌の編集委員でもあった筑紫哲也氏を追悼するために、

筑紫氏も出席した
佐高信編集委員・椎名誠編集委員(当時)の両氏もまじえた対談

を再録。
さらには、本多氏が子どものころに描いたマンガ原稿も公開して

いるが、そこには
「今ヤ日本ハアメリカニ降伏セリ」「以上デコレモ終ワリデスガ

」という文字も・・・・・・。
刺激的で機知に富んだ評論・批評集。
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=2178

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 【5】イベントのご案内

<討論会>国民投票をどう考える

日時:2月19日(日)13時半

場所:東京・文京区民センター
  (地下鉄春日駅・後楽園駅すぐ)

報告:村岡到/河内謙策

参加費:700円

主催:小選挙区制度廃止をめざす連絡会

問合せ:03−5840−8525

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