JR不採用問題は終わっていない!〜国交省要請と鎌田慧コラム | |||||||
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1月27日から始まった「JR不採用問題は終わっていない!政府・JRの責任を追及する国会前マラソン&ハンスト」は、31日で5日目を迎えた。 30日の夕方には、国交省鉄道局に対して、当事者(猪俣正秀さん・佐久間忠夫さん)・弁護士・支援者など10余名で「陳情書」を提出し、「雇用ゼロは絶対におかしい。責任を果たせ」と迫った(写真上)。当事者の猪股正秀さん(元国労佐賀闘争団 54歳)は、「まじめに働いてきたのに組合差別の不当労働行為でクビを切られた。政治和解はあくまで雇用がある、という約束だったからサインした。ところが“雇用ゼロ”だった。本当に頭にくる。ずっと悶々としてきた。九州の仲間はみんな同じ気持ち。それで今回上京してたかたうことにした」と語った。国交省の窓口担当者は、「鉄道局の意向は『この問題は解決すみ』ということ」を繰り返すだけだった。 しかし、本日(31日)の東京新聞のコラムで、国鉄闘争を一貫して応援してきた鎌田慧さんが、国会前マラソン・ハンストを取り上げるなど、「雇用なきJR不採用問題解決」に対する批判が拡がりはじめている。(M) ↓行動を起こした中野勇人さん(中央)・猪股正秀さん(右)・佐久間忠夫さん(左) ↓「東京新聞」2012年1月31日 ーー以下書き起こしーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 納得できない鎌田慧いま、毎日、男がひとり、国会の周りを朝から晩まで走り続いている。胸のゼッケンには、「政府は約束を守れ!」と書かれてある。 北海道北見市からでてきた、中野勇人さん(49)。1日、38周、約50キロを走る。21日間走る。合計1047キロ。彼と一緒に国鉄を解雇され、JRに採用されなかった1047人、仲間の思いのたけを走り込む。 25年前、「国鉄分割・民営化」の国策にたいして、国鉄労組は反対した。政府と国鉄の攻撃は、「国家的不当労働行為」といわれたほどに激しかった。のちに中曽根元首相が実はそれを狙ったんだ、と言ったように、「国労は崩壊、総評・社会党は解体」した。 最後まで反対していた1047人は、一昨年6月、最高裁の和解案を受けいれて和解した。しかし、「金銭解決」は実行されたが、政府の雇用要請にJR7社は応じることなく、ひとりも採用しなかった。結局、政府は約束を反故にした、との抗議のマラソンである。 「俺は納得できない。カネの問題ではない。雇用の問題だ」と中野さん。 「納得できなければ、行動するのが必要だ」と原告のひとり、80歳の佐久間忠夫さんが、国会前で支援のハンストにはいった。佐賀からきた猪股正秀さん(54)と5日ずつの交替である。どうなるかわからない、が、わたしは支持している。(ルポライター) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー Created by staff01. Last modified on 2012-02-01 20:47:28 Copyright: Default |